日記#26

手に余るものはきっと必要のないものだ。
人は不足するとそれを満たそうと躍起になる。
空回りして遠回りしてまちがえる。
どれだけ回っても満たされることはないのだ。

ならば、私は掬える分だけ大事に大切にする。
私は優しくないから掬える人だけを過不足なく愛したい。
愛することは恥ずかしいし、そこに対して自信を持つことは難しいけれどそれでも愛したい人がいる。人たちではなくその人がいる。

これは誰かに向けての言葉ではない、これはあなたにという愛すべき存在その人に向けての言葉だ。
どれだけ言葉や考えをこねくり回して取り繕ってもそんなものは詭弁でしかないのだろう。

それでもそれしか出来ないのだから何回も解いて正解も誤解も受け入れる。
いつしか本物を手に入れられる日まで。

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