日記#22

映画をみてきた。
どうにかなる日々という映画だ。
観ようと思ったきっかけは主題歌、劇伴を大好きなロックバンドがやっているということが一番大きいと言える。
最初は一人で観に行こうと思っていた。
理由は単純明快、友達がいないからである。
言い訳の様に付け加えるのだとすれば映画やライブなど自分の気持ちが強く揺れ動くものを目の当たりするときそれを人に見られるのがたまらなく恥ずかしい。
ただでさえ気持ち悪いものが見るに耐えないことになる。いや、まじで。

だがこの日は一人の後輩を誘って行くことにした。
この後輩というのは私が大学四年間で初めて出来たと言っても過言ではない貴重な存在である。(実際彼女を含め2.3人しかいない。)
誘った理由として全部取ってつけたようなものになってしまうので出来るだけ簡素に言うとただ私は彼女と映画を観に行きたいと思った。
この言葉に特別性、優位性を見出すかはきっと受け取り手次第だ。
好きなように受け取ってくれ。元から価値なんてないんだから大決算にも含まれないセール商品だ。

映画自体はとてもよかった。
短篇4つの中にそれぞれある物語、日常。
それぞれがどこかもどかしく、どこかむず痒く、どこか気恥ずかしい。

けれど全てが愛しい。

痛さはきっと愛していくものだ。
過去の失敗や後悔ですらいつかは笑い話になっていくように今ある痛さもこれから経験する痛さもどうにもならない自分のためにも愛していかないといけない。

間違えるから痛い。
そして、痛いから愛しい。

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