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宿題を考える ー 時間でも量でもなく、暮らしの順序が大事である

  息子の帰りが、14:20から15:00になった。5時間目があるのだ。息子の足では、学校から家まで帰るのに25分ほどかかるので、家に着くのは、15:30ごろになる。火曜日は、16:20から始まるスイミングに通っていたのだが、クラスを遅い時間に変更する。学校が期待する家庭学習には、順番があるからだ。

 おそらく学校が期待しているのは、宿題→習い事→夕食→お風呂といった順番だ。家から帰ってすぐに宿題をすることを求めている。宿題より習い事が先に来ると、習い事→夕食→お風呂→宿題になり、宿題が後回しになる。宿題は、後回しになるほど、宿題を「する」こと自体のハードルが上がっていく。

 息子は、眠たくなると、何もしなくなる。ふと気付いた時に寝ていることもある。どこでも寝れる。私は寝かしつけをしたことがないほど、夜はすぐに寝ることができる。早い時は、20:00には寝てしまうので、お風呂のあとに宿題などはできない。だから、家に帰ってきて習い事に行く前に時間的な余裕がないと、宿題はできない。習い事の時間をずらすしかないのだ。

 息子の通っているスイミングスクールには、机と電気スタンドが用意されていて、教室が始まる前に水着姿で宿題をしている小学生がいる。ランドセルも持っているので、学校帰りにスクールバスで通っている子どもたちだ。正しい順序で宿題をしているだと、感心をしてしまう。かしこさを感じる瞬間でもある。

 学校は、家庭学習のてびきで、家庭学習の時間の目安を伝えている。宿題は、「時間」を基準にしているのだ。1年生の家庭学習の時間の目安は30分なのだが、プリントが何枚か入っていて、30分でできたところまで切り取ってノートに貼って出すといった時間を基準にした宿題の出され方はしていない。プリントが1枚、音読が2回といった出し方である。宿題は、「量」を基準に出されている。

 「量」を基準にした宿題を、後回しにしている子どもは、宿題をするときも時間がかかってしまっているはずだ。家に帰ってすぐに宿題をする子どもが30分間勉強する量と、眠い目をこすりながら、うつらうつらと宿題をしている子どもが30分間勉強する量には、差が出るし、質も異なっているだろう。

 宿題をするという行為のどこに目を付けるのか。私は、量でも時間でもなく、暮らしの組み立て方とともに、わからないところをごまかしていないか、できないところに「どうするの?」とヘルプを出せているかといった学習権の自覚が息子にあるかどうかに目を向けている。

 みなさんは、わが子の宿題に対して、どこに目を向けているのだろうか。 
 

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