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真鍋先生の恐竜教室

日記は挫折したので、読書感想文を書いてみることにした。
成書を一冊と限定すると書けることがなくなりそうなので、雑誌の一説などでも良しとして始めてみようと思う。

真鍋先生の恐竜教室。
岩波書店から最近刊行された本で、真鍋先生という古生物学者の方が主に小学生に向けて行った授業を本にしたもの。
本自体が小学生を対象に書かれていてイラストや写真が多用されており、私のように恐竜などは小さな頃からなんとなく好きだけどあまり知識がないという大人でも楽しんで読むことができた。
思いおこしてみると、読んだことのある恐竜の本といえば小学生の頃買ってもらった学研の秘密シリーズという漫画だけだったりするから知識が古いのは当然なのだけれども、あまりにも新しく知ることばかりで新鮮な驚きと悦びに満ちた本だった。
中国や南米での化石発見が増えているというのは時々ニュースにもなっているからなんとなく知ってはいたけれど、改めて現在活動中の研究者が書いた文章を目にして認識が書き換えられた。

恐竜の分類自体が更新されてより細かな分類ができるようになっていたのは、発掘される化石の量が多くなればそれだけ形態の研究が進むだろうから当然のことだけれども、それに至る過程というのは地道な各資料の比較検討だろう。気の遠くなる話だ。
また、頭骨内部の構造を非破壊的な手法で調べて脳の構造について研究するということなどは、科学の発展に伴う研究手法の進化により得られた知見だろう。こういった研究が進んでいるのはその研究分野が生きて発展しているという証のようで嬉しかった。

この本をお子さんが読んだ家庭では鶏肉の酢煮がはやるのだろうなと想像するとそれもほほえましいことだと思う。

翼竜についてもこのような本がないものだろうか。

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