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クラウドファンディングで心を掴む!共感を呼ぶストーリーテリング

~あなたのプロジェクトを成功に導く、物語の力~

クラウドファンディングで成功するためには、商品やサービスの機能やスペックを伝えるだけでは十分ではありません。

多くの人に共感してもらい、支援を募るためには、心を掴むストーリーが必要です。

そこで今回は、クラウドファンディングに有効なストーリーテリングの
テクニックを解説します。


ストーリーテリングで大切なこと

1. 課題や問題を明確にする

まず、ターゲット層が抱えている課題や問題を明確にすることが重要です。

具体的なエピソードを交えることで、課題や問題がよりリアルに伝わり、支援者の共感を呼ぶことができます。

  • 睡眠不足に悩む人々
    毎日寝不足で疲れが溜まっている、集中力が低下している、体調を崩しやすいなどの課題を具体的に示す

  • 環境問題に関心を持つ人々
    地球温暖化や海洋汚染などの深刻な問題を、具体的なデータや事例を用いて説明する

2. 解決策を提示する

次に、あなたのプロジェクトがどのように課題や問題を解決するのかを具体的に示します。

商品やサービスの機能やスペックだけでなく、どのような体験を提供できるのかを伝えることが重要です。

  • 睡眠不足に悩む人々
    質の高い睡眠をサポートするウェアラブルデバイスを開発し、睡眠の質を向上させる

  • 環境問題に関心を持つ人々
    リサイクル素材を使ったエコバッグを開発し、プラスチックゴミ削減に貢献する など

3. 主人公を設定する

ストーリーには、共感できる主人公が必要です。

主人公は、ターゲット層と同じ悩みや課題を抱えている人や、あなたのプロジェクトによって人生が変わった人など、親しみやすい人物を選びましょう。

また主人公の背景、目標、葛藤、成長などを描くことで、ストーリーに深みが増し、支援者の共感を呼ぶことができます。

4. 行動を促す

最後に、支援者に行動を促すメッセージを入れましょう。

具体的には

  • プロジェクトへの支援を呼びかける

  • SNSでシェアするよう呼びかける

  • プロジェクトの最新情報をメールで受け取るよう呼びかける

などのメッセージが効果的です。

心に響く、エピソードの作り方

人は、論理的な説明よりも、ストーリーを通して情報を受け取る傾向があります。

そして、共感できるストーリーは、人の心を動かし、行動を促す力を持っています。

1.具体的なエピソードを盛り込む

論理的な説明よりも、具体的なエピソードを盛り込むことで、より共感を得ることができます。

五感に訴えるような描写や、具体的な数字やデータを用いることで、ストーリーがよりリアルになります。

  • 環境問題に関心を持つ人々
    プラスチックゴミで汚染された海で泳ぐウミガメの写真を撮り、SNSで発信したところ、多くの人から共感を得た

  • 地域活性化に取り組む人々
    地域の伝統工芸品をオンラインショップで販売し、売り上げを伸ばした など

2. 感情を表現する

ストーリーには、主人公の感情を表現することが重要です。

論理的な説明だけでなく、感情にも訴えかけるのです。

ユーモアや感動的なエピソードを取り入れることで、ストーリーがより魅力的になります。

また、喜び、悲しみ、怒り、葛藤など、様々な感情を表現すると、ストーリーがよりドラマチックになるでしょう。

比喩、擬人化、オノマトペなどを使ったり、写真、動画、イラストなどのビジュアル素材を活用すると、より臨場感のあるストーリーにすることができます。

  • 環境問題に関心を持つ人々
    プラスチックゴミで汚染された海を見た時の絶望感や、環境問題解決への強い意志を表現する

  • 地域活性化に取り組む人々
    地域の伝統工芸品をオンラインショップで販売し、注文が殺到した時の喜びを表現する など

私の場合

私もクラウドファンディングを成功させた経験があるのですが、その際も「ストーリーテリング」にはかなり力を入れていました。

商品自体はヘアケア製品でしたが、そこに「廃棄されるはずの農作物を利用している」という付加価値があったため、そこに対する思いや背景を重点的にアピールしたのです。

先ほどの項目に対応させると

  • 課題や問題を明確にする
    農業の収益性の問題、放棄農作地が増えている、廃棄される農作物があるという問題提起

  • 解決策を提示する
    商品に「廃棄農作物を利用する」という解決策

  • 主人公を設定する
    自分を主人公として、起業までのストーリーや成長の過程を見せる

  • 行動を促す
    クラウドファンディングへの支援を呼びかける

  • 具体的なエピソードを盛り込む
    大卒で就職してから脱サラ、農業経営に至るまでに起こった出来事を盛り込んだ

  • 感情を表現する
    故郷の田畑の風景が失われていた時の寂しさや、自分のビジョンに対する情熱などが伝わるように工夫した

となります。

このようにストーリーテリングを意識してクラウドファンディングを行った結果、達成率500%以上という成果を得ることができました。
(実際にはストーリーテリング以外の施策もしているのですが、それについては別の機会にお話ししようと思います)

次回のお知らせ

ストーリーテリングの次に必要なのは、「独自性」です。

どこかで見たことがある。また同じ系統か。と思われないようにオリジナリティを表現するポイントや、注意点を解説します。