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久々のリアル学会

思ったより現地参加者も多く、楽しいです。
ハイブリッド開催ですので、足を運べない日にはウェブで聴きながら
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今回は抗体医薬4報、アレルゲン免疫療法1報、食物アレルギー1報、薬物アレルギー・過敏症1報、気管支喘息3報、その他1報です。

<抗体医薬>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34606305/
テゼペルマブ(抗TSLP抗体)の重症難治性成人喘息への効果:プラセボ群と比較した喘息増悪オッズ比は,好酸球数が300未満では0.59[0.46~0.75]、300以上では0.30[0.22~0.40]
Ann Intern Med. 2021 Oct 5

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34597534/
中等症・重症喘息に対するデュピルマブの長期的安全性・有効性の評価(TRAVERSE):前試験の延長で27カ国の362病院・2282人にデュピルマブ300mg 2週間ごとを96週間投与(合計148週間)。安全性は既知のプロファイルと一致。有効性も維持された
Lancet Respir Med. 2021 Sep 28

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34619104/
ベンラリズマブ投与開始後のステロイド減量アルゴリズムの有効性と安全性評価:ステロイド減量期は4週目から開始し、投与量、喘息コントロール、副腎機能の状態に応じて1~4週ごとに1~5mgずつ減量。75%はステロイド減量段階で喘息の増悪なし
Lancet Respir Med. 2021 Oct 4

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34623772/
経口免疫療法(OIT)失敗後に牛乳アレルギーが持続した4名の患児へのオマリズマブの有効性・安全性検証:同じOITプロトコルを用い、最初の12カ月間はオマリズマブと併用したところ、副作用なく牛乳の摂取が可能となりQoLが改善した(イタリア)
Immun Inflamm Dis. 2021 Oct 8


<アレルゲン免疫療法>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34608654/
アレルゲン免疫療法(AIT)はアレルギー性鼻炎の患者の治療手段として定着しているが、喘息患者は様々な病態メカニズムの方が混在するため、AITに適するかどうかは抗原感作を含む臨床的要因を評価する必要がある
Allergy. 2021 Oct 4


<食物アレルギー>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33579526/
米国の成人ピーナッツアレルギー(PA)の調査:症状とIgE陽性が一致すれば「納得できる」診断として扱った。自己申告のPA有病率は2.9%。「納得のいくPA」は1.8%。PA患者の17%以上が、成人になってからPAを発症したと報告。
J Allergy Clin Immunol. 2021 Jun


<薬物アレルギー・過敏症>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33811358/
国際共同グループ:ARIA-EAACI-EuGMSのワーキンググループによるCOVID-19ワクチンの接種を受ける高齢者に対する推奨事項提案:アナフィラキシーは10万回に1回から100万回に5回と非常に稀だが、高齢者の方が重症化する傾向がある。Allergy. 2021 Oct


<気管支喘息>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34606833/
都市部の喘息患者の家庭から採取した塵埃をqPCRを用いて分析し、36種類のカビの濃度を測定。ムーコルの濃度が難治性喘息の家庭と、エアコンのある家庭で高かった(米国)
J Allergy Clin Immunol. 2021 Oct 1

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34599980/
低所得者層にの住居環境が喘息に与える影響と、喘息症状を軽減するための介入(米国)
J Allergy Clin Immunol. 2021 Sep 29

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34615736/
活性化した好酸球から放出されるタンパクであるEDNとECPと喘息の特徴との関連:EDN高値はECP調整後でも、喘息増悪(OR:1.50(1.13-1.99))、息苦しさ(aOR:1.38(1.05-1.80))と関連。EDNは成人喘息の進行をモニターするバイオマーカーとなる可能性(フランス)
Thorax. 2021 Oct 6


<その他>

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34617355/
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻結膜炎は異質な疾患であるが、患者の表現型グループの間には、疫学的な関連性が存在する。これら疾患・表現型における2型免疫の位置づけとアンメットニーズのレビュー(フランス)
Clin Exp Allergy. 2021 Oct 7

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