積乱雲の記憶(二)



何事もなかったような気分になる事が
とても懐かしい。
みんみん蝉がみんみん鳴く。
公園の噴水や街路、商店通り、
そこかしこにアイスバーの木の棒。

あの日に明るい部屋がここにあった事を
知るのは世界中で一部の人。
こうして飲み物を飲んでいると、
知っている人間が全てではないのに皆んなして
飲み物を飲んでいる事がさも普通なように思える
存在論は否定形で語っても肯定形でも
絶対的に肯定される。
そんな行動から離れて何かを行う事は
そこにいる人の構造主体性を変えて
目的地までも。
いついかなる時も変化を受け入れる事は肯定、
といかなる場合の肯定は言う。

明るい部屋はいつ何処で落ちたか。
私は考えても、否定形の私はいない。

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虚実と粗密の関係性の中、
あの女は回廊を出た。
1ミリ近付いたら2ミリ離れる。
人の心はサブリミナル。
ビジョン。
画像になった。

サンプルを集め実証性の為に。
ある関係の実現性は他人にとって事実サンプル。
そんな事を考えていた。
パラノイア。
菌糸類が接合箇所が精神構造が
他者となった。

そういった遠隔で起こるカルマを
人はどう考える。

パラノイアは事実の示現。
自分と他人、どちらのパラノイアか分からなく
なる。そういう状況を、又は、或いは
殺人者の心理と言う。
明確な打ち合わせ、目的、コンセプトなど
そのようなものが行動を決めるが、
この男はそれを殺人に換えずに生きてきた。
空に舞うもの。天から落ちるもの。
あの日に、あの路上で見た
バックベアードは大概が知れてる人間には
感知できなかったろう。

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教科書から百鬼夜行をおびき寄せる。
お前達の番だ、と。
あいつ達はもう人の言う事を聞かない。
俺が全てを教えた。
散文詩の思考的な構造を、
自己心理に。
精神構造はひとつの芸術的で
機能的な普通の文章。

展示は良かった。あの空間。
誰にもあんなものは出来ない。
こいつの人生は、いつも、
ある特定の電子を纏っている。
そこにあいつの個性がある。

物が持ち得る事物や事象は
人間と比べて大きい。あの概念よりも大きな
巨大なビルは人の小ささを強調しながらも
人の為にある。つまりは領域。
立ち入れる領域に価値があるか、価値を持つか。
お互いの価値が認め合える事はさして難しくない。それを難しいとする者が一方的に難しい。
認められた領域ならば立ち入れる。
だろう。

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寺院の話は皆に広まった。
構造上の強度を計る為に、想像上の質量、
容積を計算できる者が必要。
基準点をサーチライトで転化して
同じ世界を見る必要性の為に。
主客の事物はただひとつある為にある者が
居るだけで安定する。
それはゆらぎや周波数を定める為だけに
居るだけの基準。
アートピース。

ガタガタ言ってる。
パタパタ。今日も暑い。
ブウウウン。今夜も記述する内容を探す。

活動内容を記す。
アクマ ラブ サーカスティック
ダイ ブルム オーガナイゼーション
スクリーントーン ビジョン 60%

寺院の呪いが闇を暴く。
そう信じて疑わない事はないが、
少しは楽に考える為にある見え方に甘える。
闇の無いものが闇とされるパラノイアは
結局、何が言いたいのかが分からない。
ただ単純にそういう事が言いたいだけ。

離れた土地に行って何かを見る事をしたい。
滞留する空気が水蒸気と電子を含んでいる。
この土地は停留所。
ひとつの土地から隣に移る時、
この土地の次元は隣の部屋にない。
その時記憶からない。
土地の記憶や張られた結界が何故、
人の情念で働くのか。
展開された土地の地図は、
領野の構成要素のタンパク質として、
人の記憶形態や感情形態に換えて持っているだけ。そんな理由。


続く

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