見出し画像

一万年生きた子ども| 第0回 noteで連載をするにあたり

この度、現代書館のnoteにて「一万年生きたこども」を連載することになったナガノハルと申します。私は主に非正規労働をしながら、漫画やエッセーを書いています。

cakesではさまざまな差別的な記事が投稿され、批判が相次ぎました。それでも、cakesと運営母体を同じくするnoteを利用しようと思った理由と、利用するにあたり私が気をつけたい点などを記しておこうと思いまして、この文章を書いております。

私はcakesの当該の記事(ここでは一つ一つに言及はしませんが)をすべて見ております。私が感じたことは、編集という仕事が機能しなかったのだなということです。また、note・cakesがネット炎上を恐れるあまり、誤った判断を繰り返したことにより、事態が大きくなってしまったのだと思います。

私はもちろん、今まで投稿された差別的な記事には反対です。それでもnoteで連載をやろうというのは、ひとえにこのプラットフォームの仕組みや使いやすさにあります。もちろん、現代書館さんのHPでの連載も考えたのですが、それだと多くの人に見てもらえないのではないかと思ったのです。

私は「一万年生きたこども」を、当事者の人に届けたいと切に願ってやみません。私と同じようにヤングケアラーだった人にも届けたいです。なぜならば、それは生涯続く問題だからなのです。

私はヤングケアラーの問題がもっとメディアで取り上げられることで、精神科病院などにケアラーである子どもを専門に診る科をつくってほしいなと思っております。そうしたことを実現するためにも、今回noteで幅広い人たちに読んでもらおうという決断をしました。

noteというプラットフォームを一人で使うことと、編集者の目を通して文章を発信することは、異なるものです。cakes・noteで問題が起こるようなことがまたあれば、別の配信方法を検討するかもしれませんが、当分の間は連載いたしますので、読んでいただけると幸いです。

ナガノハル……1979年、神奈川県生まれ。双極性障害II型という障害をかかえながら、日々の苦労をまんがにすることをライフワークとしている。著書に『不安さんとわたし《当事者研究的コミックエッセイ・総ルビつき》』(山吹書店、2019)がある。

『不安さんとわたし《当事者研究的コミックエッセイ・総ルビつき》』

不安さんとわたし



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?