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ナレーターに思う事〜2019シーズンのスタートから20日経ちましたね

一ヶ月の固定費でお受けしている”リーズナブルな”お仕事。昨日は諸事情発生のため、追加収録を急遽。

一ヶ月に何度スタジオに通っても報酬は変わらないので、なるべく避けたい作業なのですが、今回はナレーター側の都合故”協力”する事に。ただ、今日は両国で「国技館やきとり」を買いたかったり

麹町(四谷)で飲み会があったり

と”動く”ので、JRの都区内パスを使い移動をすることにしました。

追加収録なので1時間程の拘束で終わる仕事なのだが、朝ゆえかナレーターさんの声の調子が違う、、、というか、呼吸音(ブレス)が前回と違っていた。マイクの位置や設定は前回と揃えているはずなので聞いてみると、”少し体の調子が悪い”らしい。この、「やや悪い状態」でも喋りこなすのもプロである。ただ、次の現場のエンジニアさんは、もう少し苦労したかも知れません。

声で使える部分のほとんどは前回と違和感が無い。なので、コチラ側としては少し手間ではあるが、その前後のブレスや唇を開いた際のノイズ、行間の尺を詰める等して整える。これが、仕事を継続する上でのチームプレーだと考えている。最近は分業が出来る程悠長な事は言っていられなくなって来た感じもしています。

よく、喋る仕事の方で自薦でも他薦でも「上手い」と評される方はいるのですが、録音技術者兼任の立場としてはこの”発声時のノイズ”を如何に少なく出力するか、また、ノイズを出している自覚をどのくらい持っているか。この辺りでプロとしての意識は相当変わるのではないかと推測する。

仕事の完成度とギャランティーは、比較的分かりやすく比例するので、地上波のゴールデンタイムで喋っている方で、長い時間その地位にいられる喋り手と云うのは、声質や原稿の再現力は元より、この”ノイズ”を出しにくい声の出力と云うのも、長く起用される根拠としては十分なのではないかといつも考えています。

私は地上波のテレビで仕事をしていた頃は”音響効果”でしたので、今の様に自分で卓の中心に座り、声を聴いていた訳ではありません。もちろん大音量でスピーカーは鳴っていますので、選曲作業等でヘッドフォンをしている時以外は、ナレ録りの声は耳にクリアに入ってきます。

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