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甘辛男子

先日 #声優 #れんじゃー こと #西連寺亜希 さんにお読み頂いた作品のテキスト版となります。

【過去の出来事を救済 掲載】

その話は急に来た。
某若手俳優さんのラジオ番組は
作家さんが欠席で、進行上
『ヒント』や『ピンポン・ブー』を
出す必要があった。

普段は私ではなくプロデューサーが
的確なヒントを出しながら塩梅を見計らって『ピンポーン』と、やるのだが、

この日に限って
「げんちゃん、ブースに入って!」と指示を受けた。

見慣れた相手(レギュラーの若手俳優)だし、二枚隔てたガラスの先では毎週のように"キュー"ってやっているにも関わらず、中に入って対面に座り、彼の笑顔や、流れる様な喋りを聴いていると、ついつい指示を忘れそうになる。

所謂、あがる、と言うヤツだ。
見惚れる…も、当てはまるのか?

倍とは云わないまでも大幅に年上の私だが、
ヒントを求めるその表情は、ファンの方なら至極なのだろうな。

必要以上に見ないように努めつつ

無表情にヒントを出し、
回答に効果音を出し、
10分ほどで退席した。

あ、下書き当時はマスクしてなくて大丈夫だったなぁ。

本番を終えブースから出てくると、
また普段見慣れた彼がいた。

それは、
そのパーソナルスペースに入ったものだけが体験できる、
甘辛mixの時間だったのかも知れない。

ーーー

▲27分頃からの朗読(エッセイの読み?)
原文を掲載させて頂きました。ぜひ、音声でもお楽しみください。

そして、本日夜には
れんじゃーさんの新作 #こえつむ が配信されます。
いいね!や、シェアなど、宜しくお願いいたします。

げんちゃん



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