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終わりの始まり

こんなタイトルを掲げると、若い頃は"恋愛"か。
『今日で忘れて、また新たな恋を…』なんて具合なのだろうが、今の自分にこの言葉を置き換えると、まさに"終活"の始まりなのかも知れない。

我が家は幸いにして、両親が健在ですが、母は来週、心臓の精密検査ですし、父も経過観察とも云える時間を過ごしている。

一週間前になるが、高校生時分から知っているT女史の父親が亡くなり、線香をおくった。時節柄大きな葬儀にはしなかった様だ。

昨年はK氏の父、その前の年はM氏の母。同年代の親世代の、この様な連絡ばかりを受け取るようになった。

この年齢になると"冠婚"はパタッと無くなり、"葬祭"ばかりが増える。次の世代を私が担えていたら、自分の子の華やかな日があったのかも知れないし、子供や孫の祝いもあったに違いない。

それは、現実的ではないので
せめて自分の足りない知識や体験でも『訊きたいです!』と、言ってくれる
同じ業界の後輩たちに、"その頃"と比べると、だいぶ良質な環境になったと云われる
テレビなり、ラジオなり、ナレーターや声優に関する昔話位は、伝えていけたなら、私が此処に居た意味が生まれるのかも知れません。20代は命を削って地上波の番組を創っていましたから…。

いま、その頃のツケが、身体に堪える毎日です。

そんな私が毎週の様に声を掛け続けてきたナレーターさんや、制作スタッフが、今より更に大きく育ちます様に。

さ、

過ぎた事、過ぎた人を憂いても戻らない。

沢山の人が待つゴールに向かって、今日もライフワークであるラジオの仕事をしよう。


げんちゃん拝

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