日本人のイラスト・漫画依頼は高いのか

こんばんは。

寝れないけど作業するほどの元気はないので
noteでお茶を濁そうと思います。
今日のトピックは『日本人のイラスト・漫画依頼単価は高いのか』です。
なお確かなデータもなくグダグダ書くだけで何か有用な結論とかはないです。

私は去年くらいから成人向け同人漫画を描いておりまして、
それと前後して『skeb』なるサービスで漫画、イラストの依頼を受けるのも始めました。
skebでは値段に関して参考価格的なものだけが提示でき、
依頼者はそれを参考に値段と依頼内容を決定し依頼する訳なのですが、
私は参考価格6000円から初め、依頼の数に合わせて徐々にこの参考価格をあげていき、現在納品数12,参考価格10000円に設定しています。(今は受注を停止中ですが)
なお依頼品はすべて18禁のイラスト、漫画です。

正直自分でもこれは私のクオリティに対して、
市場の相場と照らして強気の値段だと思います。
ツイッターのフォロワー数も成人向けを描いているにしては多くないと思いますしおすし…。
(ちなみにこのnoteと紐づけてあるアカウントとは別)
しかし本当にありがたいことに、
一部のお得意様が何度もリピートしてくださったおかげで
奇跡的にこのくらいの実績、価格となっています。
もちろんこれは参考価格なので、依頼内容によっては一枚当たりもっと安く受けることもあります。
最安で4000円とか。

何万人ものフォロワーを抱えるいわゆる「神絵師」の方々では
参考価格2万、3万以上という方もいますが、
新参の私の見解で信ぴょう性は薄いですが、
見た感じでは参考価格6000円~8000円くらいがボリューム層なのではないかと思います。
(「18禁可」のクリエイターに偏った感覚だということもご留意)
こういうデータは公開されていたりしないのかな。
無精にして調べておらず恐縮ですが。
あとskebは一応英語に対応してはいるようですが、
クリエイターのほとんどは日本人の方ではないでしょうか。

で、最近その筋で知り合った海外の方と話したりする機会が増えたのですが、その中である方が、「これ依頼して描いてもらったんだー」みたいに漫画の1ページを見せてくれました。
それはフルカラーの成人向け漫画でした。
依頼者である彼が「こういう感じの漫画を描いてくれ!」と依頼し、
クリエイターがそれを受けて描いたってわけですね。
ちなみに彼は依頼するクリエイターをピクシブか「DevianArt」という、
恐らく西のピクシブみたいなので主に探すそうです。

驚いたのはその値段です。
大体1pあたり15~30$でいつも頼んでるとのことでした。
え?
見せてもらった漫画はフルカラーで、絵も上手だと思います。
それが30$って…。
日本の商業誌の連載漫画は大体モノクロ1p1万円くらいからだと聞いた気がします。
web漫画とかだともっと安い所も多いと思うけど、それでも8000円とかじゃないかしら?知らぬが。

今調べたら年越して急に円安になってるそうですが、
今日1ドル116円だったので、それでも30$で3480円?
安いなあ…。
教えてくれた彼は「1ページ80$くらいとる人もいるみたいだけどね!」と付け加えてくれました。
まぁーじで?
フルカラー漫画1p80$で高いほうだとすると、
私、カラーイラスト一枚+差分1~2枚とか、
モノクロ漫画1ページあたりで
1万円ももらってるの詐欺みたいじゃない?
いや詐欺は言い過ぎにしても、
海外勢の依頼単価クオリティに対して安すぎないですか?

と思ってピクシブリクエストで私が雑に市場調査してみた所…、なんと…!

まあ、雑に調べただけなので有意な差は感じられなかったのですが、
でも海外の方で、「イラスト一枚200円で描くよ~」という人もいました。
さすがにそれは安すぎでしょ!私も依頼しようかと思ってしまいました。
これは特殊な例だと思いますが、おそらく物価の違いからこういう例もあるのではないかと思います。

もちろん価格はクリエイターが自由に決められるし、
国籍にかかわらずクオリティも様々だと思います。
それに「好み」や「ジャンル」といったファクターも見逃せないので、
一概に日本人は、海外勢はということはできないとは思うんですが、
そういえば以前noteで、通算何十万円も依頼絵にかけた人の投稿を読んだことがあるのですが、
その方も最後の方で「ピクシブリクエストには鬼のようにうまいのに天使のように安い海外クリエイターがごまんといる」みたいなことを、
いやそんな言い方ではなかったですが言っていた。

そもそも「日本」と「それ以外」では母数が違いすぎるので、
当然「低価格で鬼クオリティ」という条件を満たす人の絶対数だって
そりゃ多くなるだろって話ですが、
(さっき触れた物価のこともある。日本より物価が安い国のクリエイターならば当然高クオリティ低価格が実現しやすい)
昨今は創作界隈のサービスも翻訳機能がどんどん実装され、
(昨今の翻訳サービスはかなりすごいですよね。私の英語力は中学生以下ですが、DeepLのおかげで私は海外の方とお話することができています。)
時は国境を越えたバトルロワイヤル、言語の制約を受けない超実力主義社会、弱肉強食のコミッションワールドサバイバル時代が来ているとも言えるわけなので、
こういったコミッションサービスで依頼を受けたい!という人にはなかなか大変かもしれないですね。
依頼する側にはいい時代と言えますが。

そんな状況で生き残るのは絶望的な感じがしますが、
でもやはりさっき言ったように、
本来絵とか漫画とかの創作物というのは競争じゃなく、
好みとかジャンルとか、ごく個人的な要素も大きいと思うので、
クオリティとか絵の上手さで単純に順番や値段がつくものではないわけです。
ある人は見向きもしない絵でも、ある人がずっと捜し求めた絵だったということもあるわけで、
そしてそれを言葉の壁を越えて見つけてくれる人が現れる可能性も広がってるわけですから、
希望もまたあるんじゃあないでしょうか。

なんにせよ、値段設定の際にはその辺のことをちょっとだけ加味して考えると、何かいいことがあるかもしれませんね。

それでは。

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