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風船花

マグカップで育てられている風船花。

陽気の良い休日の昼下がり、風船花の元でティータイムを楽しみながら本を読んでいたら、うつらうつらと夢の国へ誘われてしまった。
辺り一面に風船花が咲き乱れ、所々には鈴の花が今にも花びらを開こうとしていた。あの鈴の花が咲くとどうなるだろうと考えていたら、「ガタン!」という音で目が覚める。「ハッ!」と目が覚めると、読んでいた本を床に落としていた。
本を拾い上げ読書を再開すると、またあの風船花が咲く乱れる夢の国へ。そして、本を足下に落とし、その音で目が覚める。
そんなことを繰り返していても、どの様に鈴の花が咲くのかは見ることができなかった。


目が覚めた時の自分がどんな顔をしているのか。今度同じ条件になった時、同じ場面の先へと進むことができるのだろうか。
早くその時が訪れて欲しいものだ。


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