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【マーケター向け】最新の生成AI事例を知り、事業活用するポイント(前編)

本記事は、AIR Designを提供する株式会社ガラパゴス取締役 島田剛介氏との対談ウェビナーの書き起こし記事です。

 


三浦 愛氏(以下、敬称略で三浦): それではお時間となりましたので、セミナーを開始いたします。本日は「最新の生成AI事例を知り、事業活用するポイント」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。本日、司会を担当いたします、株式会社ガラパゴスの三浦と申します。よろしくお願いいたします。

はじめに、本日のセミナーを簡単にご紹介させていただきます。われわれのビジネスに絶大な影響を与える生成AI、皆様の業務にもさまざまな影響を及ぼしていることと思います。日々進化する生成AIのトレンドと具体的な事例を、本日はご紹介させていただきます。登壇者には生成AIの第一人者であるシバタナオキ様をお迎えいたしまして、生成AIの基礎から応用、最新トレンドまで幅広く解説していただきます。また、後半では、生成AIを活用したWeb広告支援をおこなっておりますAIR Designが、どのように事業開発に生成AIを取り入れてきたかをご紹介させていただいます。

それでは、大変お待たせいたしました。ここからはシバタナオキ様にバトンタッチをしたいと思います。シバタ様、よろしくお願いいたします。


生成AIによるインパクトとは?

シバタナオキ(以下、シバタ): よろしくお願いします。日本は今、ランチの時間だと思いますが、皆さん今日は貴重なお昼の時間を割いていただきありがとうございます。いただいているタイトルが「最新の生成AI事例を知り、事業活用するポイント」ということですが、今日は株式会社ガラパゴスさん、AIR Designさんの関係の方が多いということですので、おそらくマーケターの方が多いのではないかという前提に立って、なるべくマーケターの方に役立つ話ができればなと思っています。

(これまでの書き起こしと同様の内容は割愛します。以前のウェビナーの書き起こしをご覧ください。)


生成AIと相性が良い職種・機能

シバタ: 次に職種の話をしたいと思います。グラフの横軸は生成AIによってどのぐらい影響を受けるかという影響のパーセンテージだと思ってください。縦軸は実際に影響を受けたときの金額です。これで見ますと、右上にあるところは非常に生成AIの影響を受けやすいということで、ソフトウエアエンジニアリング、ソースコードを書くというのはもちろん影響を受けやすいですし、カスタマーサービスもチャットボットなどで意外と置き換えられやすいです。プロダクトのR&D、そして、今日お話することになると思いますが、マーケティング、営業、このような職種の人たちは非常に生成AIによって影響を受けやすいので、AIによって仕事がなくなることはないとは思いますが、AIをフルに活用している人はどんどん生産性が上がっているというのが現状で、それができない人、生産性が上がらない人というのは、会社から見ると、どんどん要らなくなってきます。

コロナの期間中、まったくレイオフをしなかったGoogleが、先月レイオフをしました。こちらでは結構な規模のレイオフをしまして、営業系の人を主にレイオフしたのですよね。もちろんはっきりGoogleがそう言ったわけではありませんが、どうも話を聞いていますと、営業系は、AIがどんどん進化していくと、今まで人間がしなければならなかったことがソフトウエアでできるようになりますので、営業の人がどんどん要らなくなるという世界になりつつあるのかなと思います。ですから、GAFAと呼ばれるようなシリコンバレーの大きい会社が営業系の人員をどんどん減らしていくというのが、もしかするとこれからトレンドになるかもしれないなと思います。

今、世の中で何が起こっているかと言いますと、いろいろな人やいろいろなスタートアップがすごくたくさんつくって「生成AIと相性が良い産業×職種・機能」を全力で命を懸けて模索しているというのが現状です。シリコンバレーが得意なやり方は多産多死なのです。ですから、今、会社が大量に生まれて、そこにいろいろなベンチャーキャピタルが投資をして、生き残った人が大きくなっていくというような、大半の人はもちろん途中でダメになってしまいますが、それでもいいから、全体で見ると生き残っている人、生存した人が強いというような勝負をしているというのが今の世の中です。


生成AIをマーケティングにどう生かす?

シバタ: では、皆さんのマーケティングにどのように役に立つかという話を少ししていきたいと思います。汎用型の生成AIを活用して、どのようにして生産性が向上するかという話を少ししていきたいと思います。

シバタ: これは先ほどお見せしたスライドと同じですが、この辺は既存のツールを使い倒していただくのがいいのかなと思っています。

シバタ: これもマッキンゼーが出しているもので、少しだけお話しようかなと思います。不動産業界で生成AIを活用してどのように生産性を上げているのかという事例です。

シバタ: マッキンゼーの人はこのような「4つの"C"」というまとめ方が好きですので、実際にこのような感じです。1つ目がconcision、要約です。2つ目が要約とcustomer engagement、3つ目がcreation、創造とcustomer engagement、4つ目がconcision、5つ目がcreationということで、いろいろな業務に、いろいろな不動産業界のいろいろな業務に生成AIを使って効率化をしています。

シバタ: この不動産業界の例を1つ見ても分かるように、生成AIが得意なタスクとそうではないタスクがあって、何でもできるわけではないのですよね。得意なタスクはどういうものかと言いますと、その1つ前のスライドで出てきたものを単にここに載せているだけなのですが、まず1つ目が、大量の情報を要約する。大量の文章を読んでまとめる、大量のユーザーからのレビューをサマリーする、社内の大量の議事録を要約する、こういうタスクはわりと得意です。2つ目が、お客様と会話をするというのが結構得意です。すごく意味のある会話ができるかと言いますと、そうではない場合もあるかもしれませんが、人間っぽい会話がわりとできるというのが結構得意だったりします。3つ目、左下にいきまして、文章や画像を生成する。生成AIですので当然この辺は大得意です。4つ目、右下がプログラミングということで。今、2024年の年初の時点で生成AIにさせて面白いかもしれないタスクはこの4つのうちのどれかなのではないかなと覚えておいていただくと良いのではないかと思います。

シバタ: 汎用型の生成AIのカテゴリーを最初にお見せしましたよね。これだけたくさんありますので、皆さん何が何だかよく分からないと思います。

シバタ: 例えばマーケティング系に、マーケターの人に実際にどのように使えるかというのを考えてみますと、左側がビジネスゴールだと思ってください。右側がわれわれの生成AI事例集の中の対応するカテゴリーです。例えば「こういうビジネスゴールの場合は、この辺のカテゴリーの事例を見ておくとなんとなく今どういうことが起こっているか分かりますよ」という感じで見ていただければと思います。

例えば、ビジネスゴールが広告のクリエイティブ制作、今日はAIR Designの島田さんがこのあとお話いただけると思いますが、ここを広告のクリエイティブをより高速にコストを減らしてつくりたいという話ですと、画像生成のカテゴリーもありますし、広告&マーケティングというカテゴリーもありますので、この辺りのスタートアップを見ていただくといいと思います。また、SEOも含めて文字のコンテンツ制作をより高速にコスト削減したいという話ですと、SNS・マーケティングコンテンツというカテゴリーがありますので、この中のスタートアップを見ていただくと、生成AIでどのようなことができるのかが分かるのではないでしょうか。あとは、顧客対応のUXを改善したいという場合は、カスタマーサポート系のスタートアップがたくさんありますので、この辺を見ていただくと分かると思います。

プロダクトUIの改善をしたい場合は、グラフィック・プロダクトデザインの生成AIはたくさんありますので、この辺を見ていただくといいのかなと思います。あとは、ランディングページのコンバージョンレートを改善したいなら、ウェブサイトやアプリを作成するツールもありますので、この辺を見てください。あとは、皆さん、実際に広告を買ったり、広告を買わなくてもオーガニックなところでExcelやPowerPointを使ってデータ分析をたくさんされていると思います。この辺りを自動化したい、高速化したいということであれば、文書からコード・SQL生成、生成AIはたくさんありますのでこの辺りを見ていただければと思います。

いわゆるマーケターと言われている仕事で生成AIが役に立ちそうなところはこのスライドにある左側の6つのゴールのうちのどれか、あるいは複数ではないかと思っています。

シバタ: それぞれに対応する会社の一覧はわれわれのほうで分析をしてきておりまして、今申し上げたようなカテゴリーを赤枠で囲うとこのような感じになります。

シバタ: 生成AI事例集の法人版をお申し込みいただきますと、カテゴリーごとにこのようなスライドが1つできていまして、このカテゴリーの中のスタートアップ(アメリカ、シリコンバレーのスタートアップ)を1社あたり3スライド~4スライドで分析して日本語でお届けするということをしています。
このカテゴリーの中にもちろん複数のスタートアップがありますが、これを見るときに注意していただきたいのが、われわれは今、全体で500社以上のスタートアップを分析するのですが、おそらく大半の会社は数年以内になくなります。シリコンバレーというのはそういうものなのです。ですから、個々の会社がどうかというのはもちろん大事ですが、それよりもまずは土地勘や全体感を得るために、このカテゴリーでどういう会社がどのようなサービスを提供しているのか、生成AIでどのようなことができるのか、という点に注目して見ていただけるといいのかなと思います。

実際にここに出てくるようなスタートアップは、実際にビジネスをして、サービスを出して、お客様からお金をいただこうとしているわけですよね。もちろん全部がうまくいくわけではありませんが、ビジネスができるようになっているフェーズにあるものだけが出ているわけですよね。生成AI事例集をご購入いただくと、今は全部約90のカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーについて複数の事例を見ることができます。

生成AI事例集(申込方法)

私のほうからは以上にしたいと思います。皆さん、ありがとうございます。

三浦: シバタ様、ありがとうございました。続きまして、島田さん、よろしくお願いいたします。


自己紹介(株式会社ガラパゴス 島田氏)

島田剛介氏(以下、敬称略で島田): 皆さん、こんにちは。島田と申します。本日はご参加いただき、ありがとうございます。私は株式会社ガラパゴスで取締役をやっておりまして、AIR DesignというAIを活用したマーケティング支援サービスのサービス開発責任者をしております。

島田: 私の経歴を簡単にご紹介させていただきますと、実はもともと製造業のコンサルティング会社で工場の職人さんの暗黙知を分析するような仕事をしておりました。そこから株式会社ガラパゴスを立ち上げて、実は2017年ぐらいからAIにどっぷり浸かっております。

2017年当時はDesign AIというところで、今で言うMidjourneyという画像生成AIのサービスをご存じかもしれませんが、それに少し近いような、当時つくっていたものはかなり原始的なものだったのですが、それでロゴをつくるということをビジネスにしようというのをしていました。実際にものはできたのですが、なかなかビジネスにならずにピボットしまして、ここでAIR Designというマーケティング×AIのサービスを立ち上げて今に至ります。のちほど簡単に紹介させていただきます。


マーケターにとってのAI活用のメリット

島田: 私のほうから簡単にAI活用のメリットをお話させていただきますと、皆さんもう活用のメリットはご存じだとは思いますが、単純に生産性が上がるということが上げられます。それだけではなくMITの研究によると、仕事の質も高まるというところが結構ポイントかなと思っておりまして、私もすごくそれは体感しております。

島田: これは別のデータになりますが、仕事の完了スピードが25%早まったというハーバードの研究事例です。40%タスクの品質が高まったというところと、あとはここがポイントかなと思っていまして、ローパフォーマーの方のタスクの成績が43%も向上したという研究結果が出てきています。例えば新人さんのパフォーマンスが一気に上がるというようなケースです。実はこれは当社内でも実際にこのような事例を目の当たりにしていまして、かなり強烈にこういった効果があることを感じております。

何が言いたいかと言いますと、生成AIを使う使わないという次元のフェーズではなくなってきているのを感じておりまして、先ほどシバタさんもおっしゃっていましたが、どう使うかというフェーズかなと思っています。もっと言いますと、何にどれぐらい使うのかということを意思決定して進めていくフェーズなのかなと思っております。ですから、ここからよりどんどん生成AIの活用事例は世の中に増えてくると思いますので、そういったところにキャッチアップしていくことが必要になってくるかなと思っております。

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以上がウェビナーの前半部分です。後半は近日中に公開予定です。以下のトピックを議論していますので、お楽しみに!

・AIR Designとは
・マーケターにとっての生成AI事例集の使い方(経験談)
・質疑応答

質疑応答は、マーケターならではの質問をたくさんいただき、全て回答しました。楽しみにしていただければと思います。

PR: シードファンドANOBAKAの「Generative AI特化創業支援ファンド」のアドバイザーをしています。生成AI分野の起業家の方、生成AI分野で投資をしたい企業の方は、ぜひANOBAKAまでご連絡ください。https://anobaka.jp/contact/

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