「生成AI事例集」を作る理由
これまで2回にわたって、私が生成AIに強い関心を持つようになった理由と、生成AI関連カテゴリーにはどのようなものがあるのかについてお話しました。
今回は、個人の皆様や法人の皆様が生成AIをより深く理解する手助けとなるよう、「生成AI事例集」というサービスを立ち上げます。これについて紹介させていただきます。
過去数ヶ月にわたり、多くの日本の企業から、シリコンバレーでの生成AIの動向について教えてほしいという依頼を受け続けました。毎週のように同じ内容を繰り返し説明していたのですが、この度、それをサービスとして形にすることにしました。
なぜ生成AIが重要なのか?
日本企業、特に経営陣に近い方々から直接聞いた生成AIに対する関心は、以下の4つのカテゴリーに分類できます。
まず1つ目は、生成AIを利用して自社の生産性を向上させるという観点です。業務効率化やCXの向上のために、どのように生成AIを活用すれば良いか、という相談を多く受けました。
2つ目は、既存のビジネスに生成AIを応用することで、コスト削減や売上増加を実現するという観点です。これに関する依頼も多く寄せられました。
3つ目は、特に大企業の社長からの相談が多かったのですが、自社にとっての潜在的な脅威を早期に発見したいというものです。生成AIによって破壊的な新サービスや新商品が登場し、自社のビジネスが根本から覆されるのではないかという不安を抱えている経営者は多いです。
4つ目は、生成AIを活用して自社の事業ドメイン周辺で新規事業を創出できないか、という相談です。これも多くの企業から寄せられました。
生成AI事例調査におけるペインポイント
生成AIの活用を進めるにあたり、事例調査は必須です。しかし、多くの企業が事例調査に苦労しています。
その理由は大きく2つあります。1つ目は、事例数が膨大であることです。シリコンバレーでは毎月数百社の生成AIスタートアップが誕生しており、これらの英語の情報を網羅的に精査するのは一筋縄ではいきません。
2つ目の理由は、事例の分類が困難であることです。生成AIはまだ新しい分野で、類似のスタートアップが多数存在しており、それらを適切に分類しながら整理するのは容易ではありません。
「生成AI事例集」が解決する課題
これらの問題を解決するため、我々が提供する「生成AI事例集」は3つのポイントに焦点を当てています。
1つ目は、膨大な事例の中から価値あるものを厳選することです。CBインサイトに掲載されている、またはYコンビネーターに選ばれたスタートアップに注目し、質の高い事例をピックアップします。
2つ目は、厳選された事例やスタートアップを約50のカテゴリーに分類し、同じカテゴリー内での比較を容易にすることです。
3つ目は、1つの事例を3分程度で理解できるように、簡潔に解説することです。
多くの事業が同じ問題を抱えていることは明らかです。事例調査を我々のチームに外注し、皆さんが調査以外の業務に集中できるようサポートするのが効果的だと考えています。
「生成AI事例集」では(原則)やらないこと
「生成AI事例集」では、意識的にやらないと決めていることがありますので、簡単に紹介します。
大企業のサービス分析
生成AI分野においては、Microsoft, OpenAI, Abobe, Salesforceなど、大手企業も積極的に新サービスを提供し始めています。これらのサービスは、他にも多くのメディアが取り上げているため、我々は原則として分析対象には含めません。
速報性
上述のように、我々の手元に現在あるだけで、約50のカテゴリー、約500社のスタートアップがあります。まずは、これらのスタートアップを適切に分類し、カテゴリー単位で全体像を俯瞰的に理解いただけることを当面の目標にします。「俯瞰性」と「速報性」にはトレードオフが存在しますが、当面の間は「俯瞰性」を重視します。
技術の詳細解説
生成AI事例集の想定ユーザーは、一般のビジネスパーソンです。必ずしも(エンジニアにしか理解できないような)技術的な詳細解説が多い訳ではありません。(エンジニア以外のビジネスパーソンにも重要な基礎的な技術解説は、ケースバイケースで含めることもあります。)
生成AIカテゴリー(再掲)
前回の記事で触れた通り、現在、我々が把握している生成AIカテゴリーは46あります。
詳細については前回の記事をご参照いただきたいのですが、これらのカテゴリーをさらに拡充していく予定です。
「生成AI事例集」の想定読者と販売形態
「生成AI事例集」は、網羅性高く、生成AI関連ビジネスを理解したい人に最適です。
シリコンバレーでは毎日のように多くのスタートアップが産まれ、資金調達を行い、文字通り「多産多死」で試行錯誤が行われています。非常に流動性が高く、ニュースで流れてくる情報だけで全体像を捉えるのが非常に困難です。
具体的には、以下のような方に最適だと考えています。
大企業の新規事業・オープンイノベーション担当者
大企業の経営企画・経営戦略担当者
スタートアップを評価する側の投資家(エンジェル投資家・VC)
生成AIで起業したいと考えている起業家
「生成AI事例集」は、個人向けと法人向けの2つの形態で販売され、両方とも月額課金のサブスクリプション形式です。
個人向けは、noteの記事を購入する形となり、週に2本程度の有料記事が掲載される予定です。
個人版と法人版の両方で、カテゴリーごとに複数のスタートアップをまとめ、一つの記事として配信します。毎週、2つの有料記事を更新する予定です。
法人向けは、noteの記事を社内限定であれば無制限に共有いただける上に、生成AIスタートアップの一覧が記載されたGoogleシートと、それらの企業を詳細に解説したGoogleスライドの閲覧権限を、最大3名様まで付与します。(Googleシート・Googleスライドも社内限定であれば、無制限に共有いただけます。)
GoogleシートとGoogleスライドから情報をコピー・ペーストできるようになることで、生成AI事例調査の手間がゼロに近づくのではないかと思います。
サンプルも準備しましたので、こちらからご覧ください。
また、希望者が多ければ、来月以降、毎月の解説ウェビナーも開催することを検討します。
注: 「生成AI事例集」は、初期段階では網羅性を重視して更新していきます。毎週、1-2つのカテゴリーのコンテンツが追加される形を想定しています。現時点で約50のカテゴリー、500社以上のスタートアップが対象となっており、これらを網羅的に解説することを最優先に進めます。生成AIの分野は、新しい機能やスタートアップが次々と誕生しており、カテゴリーや企業数は増え続けるでしょう。網羅的な解説が一段落したら、速報性の向上を目指します。
「生成AI事例集」購入方法
「生成AI事例集」の購入は、月額課金のサブスクリプション形式となっています。
個人版:
noteで個人用のメンバーシップ(月額3,300円)を購入してください。
https://note.com/gen_ai/membership
個人用の早期割引は定員に達しました。【早期割引】通常価格・月額3,300円のところ、先着10名様は月額2,200円とさせていただきます。(解約するまで、ずっと割引価格が適用されます。)
法人版:
法人版の早期割引は定員に達しました。法人版のメリットは、上述の通り、Googleシート・スライドの閲覧権限が得られるだけでなく、有料note記事も社内であれば制限なく回覧いただけるという点です。
法人版は、2つの支払い方法があります。
法人用の早期割引は定員に達しました。【早期割引】それぞれ先着3社様は、以下の通り割引とさせていただきます。(解約するまで、ずっと割引価格が適用されます。)
社内で稟議を通していただく必要がある方も多いかと思いますので、稟議用資料も準備してあります。以下のフォームから稟議用資料をリクエストしてください。
生成AI事例集 社内稟議用資料リクエストフォーム
実際のお申込は以下からお願いします。
クレジットカード払い: note上で法人用メンバーシップを購入してください。
https://note.com/gen_ai/membership
請求書払い: お手数ですが、以下のフォームにご記入ください。
「生成AI事例集」法人版(請求書払い)申込フォーム
今月からコンテンツの追加配信を開始する予定です。ご購入をお待ちしております。
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