ほぼ週刊ヘッドショット調べ「Japan esports Team Power Ranking 2021Q1」
今回も前回と引き続き有料記事、とする予定でしたが、調べるうちに腹がたってきたので無料公開といたします。何に腹がたったのかはのちほど。
前回は日本のeスポーツゲームタイトルについての調査結果をお伝えしました。
今回はそのプロチーム版です。
ランキングは各チームの、メンバーのTwitterフォロワー数を調査し、そのトップ12位までの平均からつけています。
メンバー表に名前があれば選手、コーチ、ストリーマー、アナリスト、オーナーなどなど含め、調査対象としています。
結果はこちら。
圧倒的、Crazy Raccoon。群を抜いていたため1チームだけTier1とさせていただきました。
グラフはこちら。
割合はこちら。
CRが抜けているのがよくわかりますね。
意外、と言っては失礼ですが父ノ背中は大健闘でした。このチームは競技者よりストリーマーが多い印象ですが、それだけ注目度があるのは素晴らしいです。はつめさんが脱退する前だったらもっと健闘したかもしれません。
他のチームも数字を底上げしていたのは選手よりストリーマーの方でした。人気ストリーマーを広告塔としてチームに在籍させる、というのは戦略として有効かもしれません。
そういったことを初期からやっていた印象なのはDeToNatorですが、やはり上位につけていたのはストリーマーです。こちらもStylishnoobさんが脱退前だったら、という感じです。理想を言えば、選手のフォロワーがもっと増えてほしいところですが。
同じような名前でライバル関係にあるDetonationはLoLのチームという印象でしたが、蓋を開けるとチームを牽引していたのは格ゲー勢でした。格ゲー勢は全体的にフォロワー数が多い印象です。界隈の結束力が強いのでしょう。
JUPITERはもっとValoralntの選手ががんばっていると思っていたのですが、思ったほどではありませんでした。これはValoralntというゲームの人気そのものの問題かもしれません。
ゲームでいうなら、Fortnite、第五人格、クラロワ界隈はかなり全体のフォロワー数が多かったです。第五人格は大きな大会も開かれていましたが、この数字を見ればなっとくです。Fortniteにもっと大きな大会があるべきだと思うのですが……。
競技シーンで名前が知られているにも関わらず順位が低いチームは、あまりストリーマーを抱えていないパターンが多いです。REJECT、SunSister、CYCLOPS athlete gamingあたりはもっと上だと思っていました。
このあたり、やはり大会で勝つだけではフォロワーが増えるわけではない、ということを如実に表していると思います。そうあってほしい、とは思うのですが、これが現実。なにか対応を考える必要があるでしょう。
AXIZは地上波のテレビ番組にレギュラー出演しているという強力なアドバンテージがあるにも関わらず、数字はいまいちでした。これは本当に謎です。テレビでダメなら一体どうすれば……?
残念ながら、有効なメンバーが12名に達しないチームは対象外としています。Rush Gamingがここに入っていないのはそのためです。少数精鋭という方針なのでしょうが、非常に頑張っているチームなので私も残念です。他には忍ismなどもそうです。
他の理由で調査対象外としたチームがあります。それはV3 Esportsです。
公式サイトを見ても、選手の名前と写真しかありません。PLAYER BIOという欄はあるものの、何も書かれていません。Twitterのリンクすらないのです。
LoLではDFMと優勝争いするほどのチームなのですが、これだけ見るととてもそうは思えません。
今回の怒りポイントはここです。チームにとって一番の財産は選手だと思っていたのですが、こんな扱いで良いのでしょうか?
もし、将来プロゲーマーになりたい、という方がいらっしゃったら、まずはそのチームのサイトをよく見てほしいと思います。選手の扱いがぞんざいということは、それだけ選手を軽く見ているということにほかなりません。そういうチームを選ぶのはやめておきましょう。
V3 Esportsがあまりに酷いので槍玉に挙げてしまいましたが、もう少しなんとかしてほしい、というチームは実はまだあります。日本のeスポーツを発展させるには、まずプレイヤーファーストという基礎から作らなければならないのではないでしょうか。
今回はこのような調査結果となりました。次回は7月ごろを予定しております。それまでに日本eスポーツ界がどのように変わっていくのか、引き続き見ていこうと思います。
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