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eスポーツを一過性のブームで終わらせないためにやって欲しいこと、俺たちができることは?

みんなー!ラグビー見ながらタピオカミルクティー飲んでるぅ?

(今回、4000文字ほどの長文となっております。読み終わる予想時間、人それぞれ)

ラグビーも日本代表がまさかの決勝T進出と大変盛り上がってますなぁ。残念ながらこれを書いているあいだに南アフリカに敗れてしまったけど、列島は感動の渦に巻き込まれたよ。

ところで、このラグビーブーム、ワールドカップが終わってもずっと続くと思っている人はいるだろうか?
プロリーグができて、この先10年、20年と続いていくだろうか?

多分、ほとんどの人はそれは無いって思ってない?
申し訳ないけど、俺は無理だと思ってるよ。

ラグビーは見ていても楽しいし、中継ではルールを知らない人にむけて説明も親切にしてくれてて理解しやすい。
でも、スタジアムに行ってまで見たいか?国内リーグ戦があったら見に行きたいか?って聞かれたら、うーん…って感じだ。

もちろんそれは、そもそもラグビーファンでも無いからってのはあるんだが、これを機にラグビーファンになるかってほどでも無いんだなぁ。ラグビーファンには申し訳ないけど。
事実、前回のワールドカップから今回まで、ラグビーの話題なんてほとんど聞かなかったもの。

女子サッカーなんかもっと酷い。
ワールドカップ優勝、澤はバロンドールを獲得しているというのに、ワールドカップ以外のときの盛り上がりはほとんど感じられない。

これはeスポーツにも言えることで、元年と言われた去年、そして普及、定着させていかねばならない重要な今年もそろそろ終わろうとしているが、このままでは数年後には「eスポーツ?そういや、そんなんあったね?」ってことになりはしないだろうか?
おっちゃんはそれを心配している。

今回考えたいのは、ブームを一過性のもので終わらせないためにどうしたらの良いのか?ってことだ。

ブームを定着させるには?

「そんなことないよ!eスポーツは今後も続くよ!」そう思いたいのはやまやまだ。俺もそうなってほしい。なんせeスポーツファンだから。
だが、自分が好きだからって、あまり盲信しないほうが良い。

現実的に、自分の人生をそこに全振りできるかって言ったら、まだ怪しいだろう?
ちょっと探したら色々見つかると思うが、「息子がプロゲーマーになるって言い出した」とか、「プロゲーマーになるために学校を辞める」「eスポーツの専門学校に進学したい」とか言う話題に対し、俺たちゲーマーサイドの人間ですら否定的な考えを表明しているはずだ。

親が「今から脱サラしてタピオカミルクティーの店を開く」って言いだしたらどうする?俺なら止めるぞ。

さて、ここでちょっと以下のnote「消費者は4回評価する」というお話を読んで欲しい。
商品、サービスの話ではあるのだが、すごく参考になった。

各用語の意味は元記事を読んでいただきたいので省くが、重要なのはここ。

FMOTとSMOTが良かったとしても、悪いTMOTが続けば、お店やブランドに対するロイヤルティは下がっていきます。だからTMOTが大事なんです。

そしてここ。

ZMOTはTMOTがつくっているんです。

そしてインフルエンサーは継続的なTMOTが無いので、豊かで肥沃なZMOTをつくり、更新していく協力者になりえない、という結論に達する。
そしてそれとは違う、ZMOTを提供していく者をファンフルエンサーと呼んでいる。

なるほどねぇ。

一瞬注目を浴びても意味がない

インフルエンサーというのは有名人、人気タレント、人気Youtuberなどが挙げられる。
広義ではワールドカップなど大きな大会もその仲間に入れても良いかもしれない。

だから、「賞金30億!」などという文言で世間の注目を一瞬浴びても意味がないのだ。

今はeスポーツを扱ったテレビ番組も増えた。
だが、これらも高視聴率をとって何年も続いていかなければ意味がない。
人気タレントがちょこちょこっとあるタイトルを触ったからといって、それが流行るかというと、そんなことは全く無い。

必要なのはファンフルエンサー。それはつまり我々だ。
俺も?と思ったかもしれないが、そりゃこんなところにきてこんな文を読んでいるあなたはまちがいなくeスポーツファンだろう。

そしてもちろん開発メーカー、パブリッシャー、イベンターの力が大事になる。
キーワードは継続と安定しただ。

やって欲しいこと

まず前提としてメーカーや大会運営者が提供してくればければならないものは以下。

1、ゲームそのものの面白さ
2、大会の開きやすさ
3、観戦の面白さ
4、配信のしやすさ

1については言わずもがな。この土台がなけれなどうしようもない。
最近は2についても考えて開発しなければならなくなっている。具体的には観戦モード(配信、中継のため)、リプレイの保存(不正の防止、検証のため)、カスタムサーバーをゲーム側で用意しなければならない。細かく言うともっとあるが、長くなるので省く。

開発側は当然そんなことは分かっていて、日々開発にあたってくれていると思うが、一部のゲームでは実装されていないものもある。例えばApexがそうだ。カスタムサーバーもないのが現状だ。そりゃ簡単にはいかないんだろうが、一刻も早く実装する必要がある。

大会運営者はそれらを活用し、公平かつ面白い大会を開かなければならない。このとき、大きな賞金を用意して人気タレントを起用してドーン!とデカイ大会を一発開くより、継続したリーグ戦を安定した質でやり続けるほうが効果があると思う。

4について、開発側も分かっていて、最近では配信モードが用意され、相手の名前を隠すなどの配慮がされている場合がある。
ここでメーカーさんに提案したいのは、ファンフルエンサーの活用だ。

なにやら人気配信者は時給500万で依頼されたタイトルをプレイしているらしいが、俺は一人のインフルエンサーにやってもらうより多数のファンフルエンサーにやってもらう方向にしたほうが良いと思っているのだ。

5万の視聴者がいる一人より、500の視聴者がいる100人に配信してもらったほうがいい。
その一人のインフルエンサーがつまらなそうにやっていたら逆効果になるだろうし、不祥事でも起こされたら大惨事になるからだ。リスクヘッジにもなるってわけ。

もちろんその100人はファンフルエンサーであること。一時やってもらうだけでなく継続してもらうこと、なにより楽しそうにやってもらうことが大事だ。

100人もファンフルエンサーがいない?それなら公認ストリーマー制度などを作って、TwitchのDrop機能などを使ってその視聴者にゲーム内アイテムをプレゼントするなどしてはどうか?
工夫して人気配信者をメーカー主導で作っていけば良いんじゃないだろうか。

俺たちができること

ファンフルエンサーとして俺たちができることは以下が考えられる。

1、観戦、コメントする
2、ソーシャルメディアの活用
3、積極的に配信する

まず1。
当然だが、大会を継続して開くには観客動員数が絶対必要だ。
誰も見ていない大会なんてスポンサーもつかないし、求められていないものなどいずれは終わるさだめだ。配信垂れ流しで良いから見ろ!

オフラインであれば声を上げて応援、配信ではコメントで盛り上げることも大事だ。これらは選手にとって力にもなるし、興味のない第三者が「なんか面白そう」と注目してくれるきっかけになる。
(賛否はあれど、WCごとに渋谷に集まるアホ共も一定の効果はあると俺は思っている。迷惑だから止めてほしいけど)

そして2。
ソーシャルメディアの登場により、いまや我々一人一人がメディアと言ってもいい時代だ。いわばデジタル口コミだ。

我々の主戦場はTwitterになると思うが、お前ら大会の宣伝とかちょっとは協力したれよ!RTくらいせい!ちょっとボタンをクリックするだけだろうが!

動画編集ができる人ならYoutubeなどで動画を出すのも良いね。
文字が得意ならブログを書くのも良い(noteがオススメだよ!)。
俺が好きなんはコレじゃぁ!ってアツい思いをぶつけて欲しい。

そして3。
配信環境も今はすぐ整えられるし、どんどんやるべき。と言って、有名でもない、プロから比べたら上手くもないあなたの配信にはそれほど視聴者は集まらないだろう。けど、そこでめげないで欲しい。そういう人がいっぱいいれば、状況は変わってくるのだ。

これからは一人のインフルエンサーではなく多数のファンフルエンサーの数の暴力が物を言う時代なんだよ。
あなた自身の配信で、そのゲームの魅力を世間に伝えてくれ!

ケツのロン。配信は大事だよ

前から何度も言ってるけど、eスポーツがリアルスポーツより有利なのは配信だと思ってる。

「ラグビーWCで見始めたけど、ラグビー面白いやん?どこで見れんの?」ってなった人がいたとしよう。
それで、仮にリーグ戦があったとしても、その情報を調べる、チケットを買う、スタジアムに足を運ぶ、という行動をしなければならないわけだ。
そこで「めんどくさい」ってなってしまう人って多いんじゃないだろうか?

TV中継があれば良いんだろうが、マイナースポーツでは期待できない。
そこで、配信ですよ。奥さん。
大会はもちろん、個人配信もどんどんやってくれ。

リアルスポーツももっと配信すれば良いのにね。放送権を売るとかあるんだろうけどさ、まずは見てもらわないと。野球、サッカーも2軍の試合とかさ、J2の試合なんかはどんどん配信したほうが良いと思うけどね。

ファンフルエンサーもメーカーも、配信に力を入れよ!一発デカイのをドーン!じゃ、「あー面白かった」で終わりなんよ。継続してやり続けることで、ちょっとづつ、ちょっとづつ、奴らの生活を侵食していけ!
それがeスポーツを根付かせる力になるに決まってるのだ。たぶん。

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