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カスガノゲーム評『Overwatch2』/待望の続編! 対戦シューター初心者にもおすすめ!

『Overwatch』は、2016年5月24日に発売されたチーム対戦型のアクションシューティングゲームである。

世界的に人気を博し、プロリーグまでできた(あの大坂なおみ選手も観戦)このゲーム、待望の続編が発表されたのが2019年11月1日だ。

それから約三年の月日を経て、10月5日にようやく基本プレイ無料でリリースされたのである。

いや、まず言わせてくれ。遅ぇよ!

開発の大変さは外部からは理解できないよ。けど一から作ったわけじゃないじゃん? なににそんな時間がかかったわけ?
当初、PvEの方に力を入れている、と説明があったのでそのせいか、と思っていたのだけど、そのPvEも実装は来年の予定。

まぁブリザードは色々あったから、そのせいもあるんだろうけど……。
OWの開発を率いてきたジェフが2021年4月に退社したのも不安材料だった。

同じく新作が出たばかりのスプラトゥーンは2015年に1、2017年に2、2022年に3と、1年先に出て1作多く出している。OW2も1年早く出してくれたら文句は無かったんだけど。

日本では大人気のスプラと被ってしまったため、日本市場では苦戦が予想される。

基本無料というアドバンテージはあるので、ゲーム内容が良ければわからないが、果たして?

評価『良い』

いやーOWはやっぱ楽しいわ。

あと1メートル、ペイロードを進められたら負け、という状況でチーム一丸となってペイロードを守って辛勝したとき、思い出したよ。OWはこれが楽しかったんだって。

圧勝もいいけど、ギリギリで勝つ。しかも寄せ集めチームが連携して勝つ。これが最高なわけ。

βテストは参加してたんだけど、あのときよりだいぶバランス調整がされ、いい感じになっていると思う。もうちょっとやりこみが必要だけど、ここまでのプレイフィールに不満はない。

むしろ、1から変わらなすぎでは? と思うほどだ。もっと大胆に変更しても良かったかも。

2からの新要素について

6人から5人へ

これが一番の変更点だろう。最初こそ違和感があったものの、しばらくやっていたらだいぶ慣れた。
6人が良かった、という意見もわかるけど5対5の良さもあると思う。

わちゃわちゃ感が減って少しゲームが締まった、という感じ。

タンクの重要度がさらに高まった。チームのタンクが上手いかどうかでだいぶ違う。

新キャラ「キリコ」

まずキャラデザが良い。昨今のナニコレに屈してないのが。
能力はヒーラーにしちゃヒールが弱いかも。ただキャラバランスなんて常に変わり続けるのでね。

今作では移動スキル持ちのヒーラーは重要なので、今後キリコがメタになる可能性は大きいと思っている。要練習。

新ゲームモード「プッシュ」

まだプレイ数が少ないので大したことは言えない。が、やってみるとそこまで目新しさがないような……。

まだ慣れてないせいか、勝ってるのか負けてるのかが分かりにくい。

新機能「ピン」システム

Apex Legendsプレイヤーならおなじみ。OWにも実装された。

ただ、現時点でまだみんな使いこなせてない感じ。ピン刺しても気づいてもらえてないかも。Apex Legendsより忙しいゲームなのも一因か?

とりあえず、フランカーを見かけたら報告するようにはしている。気づいてくれてるかなぁ?

ヒーローの調整

メイのスプレーが凍らなくなった。キャスディのスタングレネードはマグネティック・グレネードへ。ブリギッテのシールドバッシュからスタン効果を削除などなど変更があった。

ただ前述の通り、バランス調整は常にあるのでね。弱いキャラは強くされるし、強いキャラは弱くされる。変更はこれからもあるだろう。現時点で使いやすい、強い弱いはあるとは思うけど、あまり気にしてもしょうがない。

ゼニヤッタなんて、最初は弱すぎて誰も使ってなかったんだから。どのヒーローがおすすめ、なんて聞く人もいるけど、最初は好きなの使えばいいのよ。

問題もあったが修正済み

最初、ログイン待ち人数2万人とかでて我が目を疑った。
すわログインゲーか!? と思ったが、5分程度の待ち時間でログインできた。

つぎに気になるのはマッチング時間だが、あれだけプレイヤーがいるなら秒だろう、と思いきや、ヒーラーで2分、タンク、ダメージなら4分程度との予測時間。同じくらいのレベル同士でマッチするためにそれなりの時間がかかるんだろうか。なんにせよ、後期のOW1と比べたらまともな時間にはなった。

ここで新たな問題発生、ゲーム開始前に落ちてしまうプレイヤーが続出したのだ。誰かが落ちた場合、マッチは取り消しとなる。ここまできてプレイできないのだ。なんてこった。

これにはまいったが、現在は上記問題はすでに修正済み。この対応の速さは安心感がある。

Apex Legendsとの比較

スキルベースのFPSということでApex Legendsと比較されがちだが、実のところまったく違うゲームである。

バトロワとタクティカルシューターという違いはもちろんだが、それ以外にも違いは多数。

見やすい、わかりやすい

見やすさはOWに軍配が上がる。

グラフィックスはアニメ調にしてあるおかげでゴチャゴチャしすぎていない。敵は赤、味方は青に表示されるのでわかりやすい。ヘルスメーターが頭上に出ている。その上、回復が必要なチームメイトには十字マークがでる、などなどの親切設計。

ただそのせいで世界観、雰囲気というものは犠牲にしている。リアルな戦場物だと拒否反応を示す人もいるかも? ただOWはアニメ調なのでわたしは気にならない。

Apex Legendsだとキャラが背景に溶けこんでわからなくなることが多いんだよ。

役割への責任が大きい

Apex Legendsは3人しかいないため、それぞれの役割はありつつも全員がキルを取る能力があるし、取らなければならない。

が、OWは役割への期待がもっと大きい。とくにヒーラーは回復が求められる。逆にキルを取っていなくてもヒール量を出していれば文句は言われないのだ。タンクはとにかく倒されてはいけない。ダメージはあんま変わらないかな。

それと、武器がヒーローによって固定されているのも特徴。Apex Legendsは好きな武器を選べるが、OWはそうはいかない。なんで火力のないヒーローはどう頑張ってもダメージはでない。その代わり、弾切れの心配は無用。

VALORANTとの比較

スキルベースかつ5対5という点ではこっちのがOWと近い。てか、OW2が5人にしたのはVALORANTの影響? 真相は今後も明らかになることはないだろう。

武器購入システムはない

大きな違いはここ。前述の通り、OWは武器固定。その分、考えること、覚えることは少なくて済むので初心者には優しい

多数のゲームモードがある

VALORANTが爆弾設置ルールのみに対し、OWは複数のゲームモードがある。大会では設定可能だが、通常マッチではどれがくるかはランダム。

これが良いか悪いかは人によると思うが、個人的にはバラエティに富んでいて良いと思う。ずっと同じルールってのも飽きちゃうし。

AIMがなくても大丈夫

これはApex Legendsと比較してもそうなんだが、OWはヒーローによってはAIMがほぼ必要ないのも特徴だ。シューターが初めて、なんて人も安心。

そういう意味で、OW2は初心者におすすめしやすいタイトルといえる。本格的な対戦シューターをやってみたい、なんて人はOW2から始めるのがいいかもしれない。

今後の不安

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