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「Japan esports Team Power Ranking 」についての補足説明

春日現八

先日公開しました「Japan esports Team Power Ranking 2021Q2」。おかげさまで大変な反響をいただきました。

いろいろなお言葉をいただいた結果、確かにちょっと説明不足だったところもあると思い、今回の記事で補足説明させていただくことにしました。

有料記事を読んでいただいている方なら、どういう考えでこんなことをしたのかはおわかりいただけると思うのですが、有料記事を読んでいる方は限られているということを失念しておりました。

まず大前提として、これはチームの「強さ」を計る指標ではありません。

それは本文をよくお読みいただければ伝わるかと思います。

強さを見るのであれば、大会実績や獲得賞金を比較対象とすべきです。この調査ではそのようなものは一切考慮していません。Twitterのフォロワー数のみです。

これはあくまでも人気度と影響力を計ろうという目的で行った調査なのです。そのため、実力や実績があるのに下位に入ってしまったチームの関係者やファンのみなさまには不快感を抱かせてしまったようです。

パワーという単語は勢力という意味で使っています。強さではありません。

なぜこんな調査をしたのか？

最高レベルの大会よりインフルエンサーの大会のほうが観客を集めていた、ということに憤りを感じたのがきっかけです。

これは決して、悪いこととは言えません。競技の知名度を上げるという効果も見込めます。

ですが、プロ野球の日本シリーズより芸能人の草野球大会のほうが観客数が上だったとしたら？　それは健全とは言えない気がします。

プロ野球も人気球団と不人気球団があり、それは決して実力と比例していません。

このことからもプロは強さだけがすべてでないことがわかります。

本来はもっとも強いチームがもっとも人気があるべきです。しかし、現実としてそうではない以上、実力があるチームはどうすれば観客を呼べるのか考え、そのために努力する必要があるのです。

現在のeスポーツ界で人気があるのはどのチームなのか？　それを知りたくて調べたのがこのランキングなのです。

REJECTの甲山さんが以下のようなツイートをされていました。

REJECTの実績、強さを考えれば、もっと上にいるべきだと思います。しかし、調べてみるとそうではなかったわけです。

最近公開されたイメチェン企画。これはとても良い広報活動だと思います。プロチームはスタイリストを付けるべきなのかもしれません。

人気YouTuberが集まってチームを作るという心配はないと思います。メリットがなさそうですので。仮に作ったとしても、競技大会に参加するのであれば、それは立派なチームと言えます。それらを加味した上で、調査対象とするかどうかは決めております。

人気が大事なの？

大事だと思います。これに関し、武井壮さんがとても良いことをおっしゃっていました。ぜひお読みいただきたいと思います。

お金をもらって、スポーツを生業とするならば絶対に欠かせないのは、見ている人の数だから。

広告主が何にお金を出しているのか？　お金を出す決定を下す人は何を見ているのか？

プロは強いだけでなく、集客できなければならないのです。

ストリーマーも？　選手だけじゃないの？

上記の通り、これはチームの人気度と影響力を計るものです。なので、選手だけでなく、チームがメンバー表に載せている方を全員対象としました。

私もこれに関しては悩みました。

ですが、DeToNatorを見ているとき、釈迦さんを対象外とするのは違うのでは？　と思ったのです。

釈迦さんは選手としては一線を退いたものの、チームの顔として活動しています。チームのファンを作るために大貢献しているはずです。

オーナーが表立って活動するチームもあります。それも同様です。

一部のチームだけ特別扱いするわけにはいきませんので、すべてのチームにおいてストリーマー等も含めることにしました。

余談ですが、せっかくフォロワーの多いストリーマーを抱えているにも関わらず、それを活かしきれていないチームも見受けられます。どのような契約なのかは存じませんが、単に所属しているだけでは意味がないのでは？　と外野からは感じてしまいます。

なぜTwitterなの？

これは本文中に書きましたが、ほぼ全員がやっているから、です。

プロでも配信や動画に力を入れていない方もいます。

配信をやっていてもYouTube、Twitch、OPENREC.tv、Mindom、ニコニコなどなどあり、それらをすべて調査するのは難しいものがありました。

プラットフォーム自体の人気も違いもありますが、契約上、利用する配信サイトが限られている方もいらっしゃるでしょう。それを考えると違うプラットフォームでの比較は公平ではないと考えました。

メンバー紹介に配信チャンネルのリンクを貼っていない、なんていうチームもざらにあります。それらを鑑みるとTwitterのフォロワー数を調べるのが最も現実的だったのです。

フォロワー数は極論を言えば金で買うこともできます。しかし、万を超えてくると、よほど潤沢な資金がなければそれ以上は難しくなります。それだけお金をかけられるのなら、それもまたパワーではないかと考えました。

余談ですが、今回の調査でかなりいい加減なチームが多いことがわかりました。リンクがない。あってもアドレスを間違えている。とっくに脱退したメンバーがまだメンバー表に残っている、などなど。

選手にもおかしな人がいます。プロなのに鍵をかけている、なんてのはまだ何かしら事情もあるのだろうと思えますが、アカウント凍結までされている人もいました。流石に開いた口が塞がらない感じですが、これを把握していないのか、なんの対処もしていないチームもチームです。

次回はサイトの評価もしようか、そう考えてしまいます。

なぜ12人なの？

おぼろげながら浮かんできたんです。12という数字が。シルエットが浮かんできたんです。

というのはあながち冗談でもありません。この数字に科学的、数学的な根拠はありません。今回は直感で12にしておいた、程度のものです。

対象人数が多すぎても少なすぎてもいけない、ということは考えていました。あまり人数を増やしてしまうと、育成枠を設けているチームやこれから伸びるであろう選手を青田買いしているようなチームは不利になってしまいます。

ビッグなチームほどそのような活動をすべきではないかと思います。しかし、そのせいで順位が下がってしまうのはしのびないです。

少なすぎる場合、一部の部門のみに力を入れているチームが有利になってしまいます。この場合もビッグなチームが不利になってしまうでしょう。

10人から15人程度では、という推測から、ちょうどスプレッドシートが1画面に収まる12という数字に決定したわけです。それだけのことです。

数学や統計に詳しい方、どの程度が適切なのかアドバイスをお願いします。

平均で良いの？

数学や統計に詳しい方、どんな方法が適切なのかアドバイスをお願いします。

私はこれくらいシンプルで良いと思います。あんまり難しい公式をホニャララされても、ほとんどの人はわからないでしょう。

これは私の知性をアピールすることが目的ではなく、誰が見ても理解しやすい日本eスポーツ界の指標を目指しているのです。

あのチームが入っていないのはなぜ？

調査対象としたのは以下の20チームです。（順位順）

Crazy Raccoon
DeToNator
父ノ背中
JUPITER
FAV gaming
Detonation
SCARZ
CYCLOPS athlete gaming
CSentertainment e-sports
Sengoku Gaming
Burning Core
REJECT
SunSister
Unsold Stuff Gaming
Lag Gaming
Team Creatives
Rascal Jester
AXIZ
Crest Gaming
AKIHABARA ENCOUNT

本文で一部触れましたが、様々な理由で今回は調査対象外とさせていただいたチームは以下。（順不同）

Rush Gaming
V3 Esports
忍ism
魚群
Beast
野良連合
名古屋OJA
Green Leaves
HANAGUMI
SIRIUS GAMING
PONOS Sports
今池壁ドンズα
【愛】獣神亭一門

主な理由は対象人数が12名に達していない、ということが挙げられます。ご覧の通り、少数精鋭で素晴らしい活動をしているチームもあります。そういうチームのみなさまには申し訳ございませんが、ある程度の規模を持ったチームに限定させていただきました。

そして今回見逃していたチーム。

Fennel

Fennelのみなさま、大変失礼いたしました。次回は調査対象とさせていただきます。

他にも「あのチーム入ってないぞ」というのがあればぜひ、お教えください。

こんなランク意味ない！

それは正しいです。意味を見いだせない人がほとんどだと思います。

これが役立つとすれば、「eスポーツでなんかやれ」と言われたあまりeスポーツ界に詳しくない方々。「なんかeスポーツって儲かるんでしょ？」と思う方々。「eスポーツに投資したい」という資産家の方々などではないでしょうか。

私としては、事前のイメージとまったく異なる結果が出て大変興味深かったです。

どうしてもご不満であれば、ご自分で意味のあるランクを作ってみてはいかがでしょう？　それなら私もこんなことをやった甲斐があったというものです。

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オマエ、偉そうに言ってるけど、オマエのフォロワー数少ねぇな！

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