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コラム/eスポーツ『強国』になるためには草eスポーツが鍵となる!!

大昔から色んな対戦型ゲームをプレイしてきた筆者だが、昨今は光回線などブロードバンドが当たり前になり、海外サーバーでプレイすることも可能になった。

そんななか、よくこういう話を聞く。

「同じランク帯だと日本のほうがレベルが高い」

確かに筆者も同様に感じることがある。
けど、それって日本人のレベルが高いってわけじゃなくて、単に人口が少ないからだと思うんだよね。

プレイヤーの人口は、実力が上がるほど少なくなり、ピラミッド型になるはずである。

人口ピラミッド

左の小さい方だと緑帯にいる人が、大きい方に行くと黄色帯にぶちこまれてしまうっていう現象。これは実証されているわけでなく、あくまで筆者のイメージであることをご了承いただきたい。

そして、基本的にはピラミッドはデカイ方が頂点が高くなる。

トップレベルのプレイヤーの強さは、そのゲームの人口に左右されるってわけ。

だから、国際大会で日本勢が活躍することが少ない。

日本勢が活躍してるのはぷよぷよとか格ゲーだが、御存知の通り、これらは日本人の人口が多い。そりゃ強いよねって話。

ただ人口が少ない方にも利点がある。上位と下位の距離が近いのだ。
それにより上位勢と対戦する機会が増え、全体のレベルが高まるということも稀ある。

近年だと鉄拳7のパキスタン勢がそれだ。これは奇跡みたいな話だけども。

中級者を上級者へ上げるには?さらに超上級者を生み出すには?

鉄拳ついては以下のしゃけざわさんによるnote「中級者が上級者になることに関するジレンマ」を御覧いただきたい。

この記事には中級者が上級者に上がるために、そしてさらに超上級者を生み出すために何が必要か、ということが考察されている。
これは非常に大事なことだ。

そしてその記事中にもあるように、さらにその下の段階、初級者をないがしろにするのは、シーン全体の衰退に繋がるのも確かで、放っておけない問題である。

ほとんどの人はやり込んでいけば中級者レベルまでは到達できるだろう。そうやってゲームがリリースされて月日が経っていけばいくほど、ピラミッド全体のレベルが上がっていくことになる。

これは良いことではあるんだが、ピラミッド最下層にどんどん新しい人が入ってこなければ崩壊してしまうという危険がある。
土台がしっかりしていないピラミッドは脆いのだ。

これはすべての対戦型ゲームの課題である。なぜなら対戦するということは勝者と敗者を生む行為であり、普通、敗者は去っていってしまうからである。
対戦型ゲームはいつか崩壊してしまう運命にある。何か工夫をしなければ、その寿命は短くなってしまう。

上級プレイヤーにお願い

これについては上級プレイヤーにやって欲しいことと、やって欲しくないことがある。
上記の記事で、しゃけざわさんは上級者が下を引っ張り上げることの重要性を説いておられると思うのだが、有料でも良いから知識を共有して欲しいとまで書いてある。それは筆者も同意見だ。

それは上級者にとってライバルを増やしてしまう行為ともなりうるのだが、大きく界隈の発展のためを思うなら大事なことなんである。

それと、以下のピコットさんのnote「対戦ゲームの下手な人はゲームをプレイする資格が無いのか?」を御覧いただきたい。

絶対やってはいけないのは、初心者や下手な人を上位の人が馬鹿にする行為である。
プロがこれをやっていたら目も当てられない。
そのゲームが流行ることが、彼らの飯の種になるはずなのであり、それを妨げるような行為は結局は自らのためにならないということに気づくべきである。

勝ったとき、「雑魚が」などと口悪く言う人もいるが、プロでありば「ありがとうございます」とお礼を言うべきだ。そういう人々のおかげで自分があるんだから。

負け続けても残る人

中には負け続けても残る人もいる。MCナガイさんのnote「「勝てないと楽しくない」についてロジェ・カイヨワと考える。」を御覧いただきたい。

筆者なんかは、どっちかっていうと負けても別の楽しみを見出すタイプ。
そういう奴は放っておいて良いのだが、対戦ゲームに不向きな人ってのはどうしてもいて、そういう人の流出をどう食い止めるか、が対戦ゲームの課題となる。

長く続くコミュニティを作るには

それについてはコミュニティというものが大きな役割を果たすと思っている。

野球で言うならプロ野球という頂点が有り、それを目指す人々による大学野球、高校野球などもあるが、その一方で草野球をやる人たちというのもいる。
自らプレーし、観戦もするファンであるが、決してプロを目指しているわけではない。ではそういう人たちはなぜ野球をやっているのだろう?

それに関して、pontaさんのnote「ゲームがガチ勢ばかりになり、界隈が仲良くなると、コミュニティは衰退していく説。そして「ゆるい」や「薄い」の中にこそ、ゲームを盛り上げる本質はあるんじゃないかという話」を御覧いただきたい。
これは長年、対戦ゲーをプレイし、いろいろなコミュニティを見てきた筆者にも頷ける話だ。

そのゲームの本質的な楽しさを忘れちゃいけない。
ガチ勢じゃないプレイヤーはそういうのを楽しんでるんじゃないかな?楽しいじゃん、ボール打つのって。

仲良しコミュニティって良いことなんだけど、新たな人は入りにくいんだよね。内輪感が強すぎちゃだめ。
ピラミッド最下層、初心者、未経験者の流入を妨げるようなコミュニティはむしろ害悪である。

筆者がガチにFPSをやっていたころはクランっていうのがあって、中には仲の悪い人たちがバチバチにやりあってたりしたけど、それのおかげで盛り上がったっていう一面もあった。

あと、よしペンさんによるnote「ゲーム(eスポーツ)×田舎のコミュニティ」も併せてご覧頂きたい。

これは地方創生とも関連する興味深いnoteとなっている。

よしペンさんは「格差の硬直化」がコミュニティの崩壊を招くとお考えのようで、その打開策として「自己肯定感」を確立させるような新たなコンテクストを作る試みが、その硬直化を打破する糸口になったりするのかもと考察されている。

自己肯定感。どうすれば感じられるんだろう。なんかいい方法はないもんかねぇ?

筆者は何度も言ってきたように、草eスポーツがこれから重要になってくると思う。
プロは目指しません!
勝てなくても不機嫌になりません!
ゆるーくワイワイやりたい!
大勢で楽しくやりたい!
そんなエンジョイ勢、集まれ!

というわけで、最近たくさん良いnoteが公開されているのでそのご紹介でした。

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