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「eスポーツワールドカップ」からみるサウジアラビアの開催地としての資格と可能性

待望のeスポーツのワールドカップ、第1回「Esports World Cup」(以下EWC)がサウジアラビアの首都リヤドにて開催された。

現地観戦した人は200万以上、配信の同接はのべ5億といわれている。この結果をみれば、ひとまずは成功だったといっていいだろう。

ただ問題もあった。

サウジアラビアの人権意識や政治体制を理由に大会をボイコットした人たちがいた。

この大会、サウジアラビアが開催地というだけでなくサウジアラビアの国富ファンドPIFから出資をうけて開催している大会だ。国をあげて開催した大会なわけだ。ワールドカップといっても実質サウジアラビアの大会といっていい。

eスポーツはスポーツとついているだけにオリンピックのような理念を求める人も多い。それは「オリンピズム」といわれ、そのなかには人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すというものがある。

そこでサウジアラビアの問題が浮き上がってくる。サウジアラビアは絶対君主制で公然と王家を批判すれば逮捕されることすらある。女性の人権は制限されている。さらに同性愛は違法である。

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