フィジカルスポーツファンに初めてのeスポーツとして『VALORANT』観戦をオススメする理由 その2
その1からの続きの記事となります。
さて前回で現状把握は完了いたしました。今回は肝心の試合の見かたです。
どこを中心に見るか?
もう一度、配信画面を見てみましょう。
当然ながら、画面中央でゲームが進行していくわけですが、ここでちょっと注意が必要です。eスポーツでは選手一人一人が目にカメラを内蔵しているような状態なのです。
これはeスポーツがフィジカルスポーツより進んでいる点なのですが、バチバチと選手の目が切り替わっていくため、むしろフィジカルスポーツのファンにはわかりにくい要因ともなってしまっています。
カメラがもっと小型化されるとか、選手の視覚情報をデジタル情報として出力できるような技術ができれば、フィジカルスポーツもそういう中継になるかもしれませんが、それはまだ先の話でしょう。
実は私も、画面の中央はほとんど見ていません。え? じゃあどこを見ているのかって? それは画面左上のミニマップです。
こんなちっちゃいとこ?! とお思いかもしれませんが、これが全体を俯瞰で見ている図になるため、全体像がつかみやすいのです。サッカーなんかではむしろこちらがメインの画面になっているわけです。
とくに注目していただきたいのは、赤丸で囲ったところです。ちょっと小さいですが、よく見るとこの選手にスパイクのアイコンが付いているのがおわかりいただけると思います。そう、これがスパイクキャリアーです。
そしてA(ちょっと他のアイコンで隠れてしまっていますが)、Bと書かれた、色がやや薄くなっている場所が爆弾設置サイトです。図ではスパイクキャリアーがAサイトに向かっていることが分かると思います。
防御側がどこで守っているのか、攻撃側がどのサイトをどのルートで攻めようとしているのか、そんなところを注目しましょう。
いよいよ戦闘へ
ミニマップで状況を見て、大事な戦闘が起こりそう! となったときようやく中央画面を見ます。
VALORANTはシューティングゲームです。銃による撃ち合いです。戦闘の勝敗は実にシンプルです。倒れたほうが負けです。
各キャラ(エージェント)には固有のスキル(アビリティ)があり、ドローンを出したりスモークを出したり壁を出したりしていますが、最初は気にしなくて大丈夫です。私もすべてはわかっていません。撃ち合いだけ注目しましょう。
これはとある大会の一場面です。注意していただきたいのは、緑や赤のシルエットで表示されているキャラや物体は障害物の向こう側にあり、プレイヤーからは見えていない、ということです。観戦している我々に状況がわかるように表示されているのです。
お互いの姿が見えた瞬間、撃ち合いが始まり勝負はたいてい一瞬で決します。それはさながら西部劇の決闘のようです。
緑や赤のシルエットが障害物の陰から出ようとする瞬間、その時こそ集中して見てください。
購入フェーズについて
大体の説明は終わったのですが、VALORANTにはもう一つ重要な要素があります。それは購入フェーズです。
野球では同じ攻撃回でも1番打者から始まる回と6番から始まる回では得点する期待値が違います。
VALORANTではラウンド前に武器装備を購入するのですが、ここでどれだけお金を使うかが、どれだけそのチームがその回を取りにいっているかの指標になります。ラウンド開始前からそのラウンドの重要性がわかるわけです。
これはとある大会の購入フェーズ画面です。大会によって表示は異なります。武器アイコンでどの武器を買ったのかがわかるのですが、まずは武器について詳しく知る必要はありません。高い武器のほうが強い、くらいの認識で大丈夫です。
シンプルにいくら使ったか、いくら残しているかを見てください。この画面では中央あたりにある赤い数字が使ったお金、その下が残金です。お金に余裕があるほうが優位なチームです。
お金をあまり使っていないラウンドをエコラウンドと言います。そのラウンドは捨てて、次以降に賭けているわけですが、逆に言うとそのラウンドを取ったときは1点という数字以上の価値があります。盛り上がるポイントですので覚えておいて損はありません。
実際に大会を観よう
VALORANTは年間を通じ公式大会「VALORANT Champions Tour(以下、VCT)」という大会が行われています。現在、その日本予選というべき「22022 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage1 」が開催中です。ここを勝ち抜いたチームは、国際大会である「Masters」への出場権を獲得します。さらにそこを勝ち抜いた世界のトップ16チームが「Champions」へと進出するのです。
2/19(土)に下記チャンネルにて配信がありますのでこれまでの知識をもとに是非御覧ください。まずは日本最強チームがどこになるのかを見届けましょう!
私もにわかですので初めての方もご安心を。にわかだけに間違ったことを書いているかもしれませんので、識者の方は間違いがありましたらご遠慮無くご指摘ください。
その3
こんにちは。日本の皆様にお知らせがあります。私の活動の援助をお願いいたします。私は独立性を守るため、皆様からの援助のみで活動しております。援助をしてくださる方は少数です。もし皆様が百円寄付してくだされば私はこの先何年も活動を発展することができます。宜しくおねがいします。