当たり前だけどできないこと~提出期限の厳守~
今回は提出期限についてお話ししたいと思います。
※愚痴のようになってしまうかもしれませんので、読むに堪えなくなってしまった方は、途中でもどうぞ読むのをおやめください。
一部の大学生は提出期限が守れない
見出しの通りですが、一部の大学生は課題や提出物の期限を守ることができません。
私の勤務する大学では3分の1くらいの学生は提出期限を守ることができず、実習などの教職に関わる科目であっても期限を過ぎてから書類を提出してくる学生がいます。
「まあ、そんなもんだよね」と感じる方、「そんなにいるの?」と感じる方、感じ方はそれぞれだと思います。
私も大学生時代、全ての提出期限を守っていたかというとそうではありませんので、遅れて提出してくる学生の気持ちも分からなくはありません。人間ですので、うっかり忘れていたこともあるでしょう。
このような前置きをしておきながら、現在の教員としての立場から提出期限を守れない学生を見たときに、感じることがあります。
「ふざけるな」
という感情です。
教員としての言葉づかいではなく、言葉が悪くなってしまったことを謝罪いたします。
ただ、本心を言葉にしてお伝えすると、上記のようになります。
義務教育段階や高校までは許せたとしても、大人として認識される大学生では許されないことだと個人的には思っています。
当たり前のように提出期限を守らない学生
先述したように、提出期限を守らないのは一部の学生です。提出期限をしっかりと守ってくる学生のほうが大半といえます。
ただ、厄介なのは、提出期限を守らない学生は、当たり前のように期限を破り、繰り返し期限を守らないということです。
教育実習などの実習に関わる科目だとしても、お構いなしです。
念のため断っておきますが、これは障害等を持っている学生について話をしているわけではありません。
発達障害等の診断を受けていて、期限を守ろうと思っても守れない、といった特性を持っている学生を理解したうえで話をしています。
なぜ、彼ら、彼女らは期限を守らないのでしょうか。
期限に対する危機感の欠如
個人的な考えになりますが、期限を守れない学生というのは、期限に対する危機感が欠如しているのだと考えられます(当たり前ですね)。
もう少し踏み込むと、「規律」というものに触れてこなかった、もしくは、触れてくる経験が少なかったと考えられます(これも当たり前ですね)。
社会に出たら、期限を守らないということが組織にとってどれほど重大な損害を招くかということが嫌でもわかりますが、その場面にならないとわからないというのは、残念ということこの上ありません。
一刀両断
では、大学において提出期限を守らない学生に対して、教員はどのように指導をしたら良いのでしょうか。
厳しく、何度も催促をして提出させることができるのであれば、まだ救いがあります。
ただ、毎回催促をして、指導をしてということを繰り返していると、教員も人間ですので疲弊していきます。
教育畑を進んでこられた方は、そのような解決方法を続けられるかもしれませんが、少なくとも私は無理でした。
では、現在はどういう対応をとっているのかというと、「一刀両断」です。
心を無にし、期限を守れなかったら、対応しないということです。
課題であれば0点、実習関係であれば実習の中止、期末レポートであれば単位不認定といったように、静かに基準に沿った評価を下すということです。
多少催促はしますが、それでも出してこない学生に対し、こちらが働きかけるよりも、身をもって「期限を守らないと起こること」を体験してもらうしかないと思うのです。
大学においては、何度も催促をして単位をあげるよりも、最終的な教育的効果としては上記のように一刀両断するほうが効果的であると感じます。
ケースバイケースではありますが、「自分で気づかせる」しか、根本的に人を変えていくことは難しいと思うのです。
今回は半分愚痴であり、半分諦めのような記事になっていまいました。
小学生の時に忘れ物をして、「先生に怒られる、どうしよう」と焦っていた自分を思い出しますが、そのような危機感が、大人になったときの期限厳守などにつながっているのかもしれません。
大学生というのはある意味「無敵」の時期でもありますので、怖いものがない時期でもあります。
そんな中で教員が指導できることは、「自分で気づかせる」という環境を厳格に作ってあげることしかないのかもしれません。
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