記述研究所のテキスト ２０
応用問題集
応用問題集では本番並みの解答ボリュームとなるような問題を揃えました。用語集、基礎編、基礎問題集での知識を用いながら、応用力を養います。
基礎問題集までのように計画内容と理由を示しませんので、自分で意識しながら読み進めてください。
解答例を覚えるのではなく、必要なキーワードと文章の流れを頭に入れるようにして、本試験での引き出しを増やしてください。
設問０１ パッシブデザイン
問：建物で採用したパッシブデザイン（建築計画による省エネ手法）と採用理由を述べよ。
解答例１
採用手法：庇の設置＋Low -E複層ガラス
採用理由：開口部の上部に庇を設け、冬場の日照を取得しつつ、夏場の日射を遮蔽できるものとし、空調負荷の上昇を抑えた。開口部のガラスは断熱タイプのLow -E複層ガラスを採用し、冬場の日射取得を妨げず、夏場の室温上昇を抑え、空調エネルギーを削減した。
解答例２
採用手法：屋上緑化
採用理由：屋上緑化の土壌で日射を遮蔽、断熱することで室内の温度上昇を抑え、
空調エネルギーを低減させた。紫外線や急激な温度変化による防水層の劣化を遅らせ、躯体の保護機能を向上させることで、建物の長寿命化を図った。
