「デザイン思考」を取り入れてPR上手に!デザイナーおすすめの本3選
「PR」をしなくてはいけない場面って、案外多くありませんか?
自己紹介にはじまり、採用面接、商品の販促、SNS活動…恋愛にだってPRが不可欠ですよね。
たくさんの場面で出くわす「PR」ですが、「苦手だなぁ…」と感じている人は多いのではないでしょうか。
私は、デザイナーという職業上、お客さまの事業や商品のPRをお手伝いすることが多いので、常に「この商品はどんなPRをすればいいかな?」と考えながらデザインに落とし込んでいきます。
お客さまのことに関してはいろんなアイデアが浮かんでくるのですが、こと自分自身に関してPRするのは苦手なので、PR戦略に悩むお客さまの気持ちが本当によく分かります…。
そんなとき、ヒントやアイデアを得られる本が手元にあると、ちょっと心強いですよね!
今回は、デザイナーならではの視点で、PRのヒントが詰まったおすすめの本を、パターン別に3冊ご紹介したいと思います!
そもそも「PR」って何?
PRとは、「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略。
20世紀初頭からアメリカで発展した考え方で、「組織体とその存続を左右するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持するマネジメント機能」のことだそう。
現在の日本では、広報や宣伝という意味合いで使われていますが、もともとは「相手と良い関係を構築し、継続していくこと」が大きな定義だったんですね。
つまり、私たちの日常生活におけるPRは、「相手とのコミュニケーション」であり、知ってほしいことを分かりやすく伝える技術があれば、よりスムーズに関係性を築けるということなのです。
私のコラムを読んでくださっている方は、コラムの中に何度も出てきたのでもうご存じだとは思いますが、「知ってほしいことを分かりやすく伝える技術」はまさに「デザイン思考」なんです!
あなたも「デザイン思考」を身につけて、PR上手になりましょう!
【参考】
・パブリックリレーションズとは|公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会
https://prsj.or.jp/aboutpr/
おすすめの本3選
それでは、おすすめがどんな本なのか1冊ずつ見ていきましょう!
3冊とも、紙の本と電子書籍の両方出ているので、読む形式が選べて便利です。
どれも読みやすくて、さっくりと読めるのに大切なことがちゃんと書かれている本ですよ!
※書影を掲載しているものは、版元ドットコム様よりお借りしています。
1冊目:すべての人に読んでほしい良書!「デザイナーじゃないのに!」
この本、すごいんです!!
何がすごいって、この1冊に「デザインのすべて」が詰まっているんですよ!
もう、全人類に読んでほしい…!
内容
工務店で働く事務員の「ゆい」が、上司から突然イベントのチラシデザインを命じられて、「デザイナーじゃないのにこんなの無理!」というところから始まります。
デザインが得意な先輩や、グラフィックデザイナーからアドバイスをもらいながら、手作りのチラシをどんどん進化させていき……!?
おすすめポイント
デザイナーの視点から見ても、「そうそう!そうなんだよね!」という要素が満載です。
デザインを外注する人も、自分でつくりたい人も、内製を命じられて困っている人も、この1冊を手元に置いておくことで、デザインへの向き合い方や考え方を示す道しるべになってくれること間違いなし!
漫画で楽しく読めてしまうのもおすすめポイント。
とにかく読んで損なしの1冊です。
情報
「デザイナーじゃないのに!」
平本久美子・著/よしだゆうこ・漫画
発行:ソシム
定価:1,760円(本体価格 1,600円)
発売日:2020年9月17日
判型/ページ数:A5/224ページ(オール4C)
ISBN:978-4-8026-1265-4
https://www.socym.co.jp/book/1265
2冊目:どんなデザインにしたいか迷ったときに!「デザインのネタ帳」
デザインの何が難しいって、「正解」がないところなんですよね。
デザイナーである私も、「デザインって難しいな…」と日々感じています。
この本は、「デザイン迷子」になってしまったときに頼れる1冊です!
内容
1つのお題に対して、4人のデザイナーがそれぞれのデザインを提案。
同じ素材やテキストを使っていても、全く違うデザインになっているのが見どころ。
デザインの方向性を導き出したいときに、ヒントになってくれる1冊です。
おすすめポイント
ぱらぱらっと見ているだけでも、「私はこのデザインが好きだな~」「こんなアプローチの方法もあるんだ!」と、たくさん刺激を受ける本です。
お題に対してどれも「正解」のデザインなのに、4つのデザインは全然違っているので、デザイナーにとっても勉強になります!
同じテーマで4つもデザイン案が見られるなんて、ものすごくお得…!
デザインを発注する人にも、つくる人にも、どちらにも参考になる1冊です。
いろんなデザインを見るのが好き!という人にもぴったり!
情報
「デザインのネタ帳」
Power Design Inc.
発行:ソシム
定価:2,200円(本体価格 2,000円)
発売日:2019年4月23日
判型/ページ数:B5変形/224ページ(オール4C)
ISBN:978-4-8026-1212-8
https://www.socym.co.jp/book/1212
3冊目:キャッチコピーを考えたいときに!「ポチらせる文章術」
このタイトルからして「読んでみたい」と思わせる技術は、さすがとしか言いようがありません…!
世の中にあるキャッチコピーやボディーコピーは、こうやって生まれているんだなぁ…ということがわかる1冊です。
内容
現場用品を販売する会社で、突然ネット販売担当に任命された「いろはちゃん」。
「ネット販売のことなんかわかんないのに!」と四苦八苦しているところに、セールスコピーのがいろんなアドバイスをくれて……!?
おすすめポイント
この本の素晴らしいところは、コピーライティングが「押し売りするため」の手段ではなく、「欲しいものを必要な人のところへ届けるため」の手段として書かれていること。
ご紹介した1冊目の「デザイナーじゃないのに!」にも書かれていますが、「みんな」に向けてではなく、「届いてほしい人・必要としている人」にメッセージが伝わるようにすることは本当に大切なんです。
そのためには、売り手の側からでなく、受け手・買い手の側から考えることが不可欠…ということを、本書を読むと再確認することができます。
読み進めていくと、「あれ、こういうコピーよく見かけるぞ…!?」ということに気付くと思います。
インターネット上の動画やバナー広告で毎日のように見かけるコピーは、この本に載っている技法がふんだんに使われているので、読後には「あ、これって…!」とニヤリとすること間違いなし!
そんなふうに、身の回りにコピーがあふれている時代ですから、この技法を使いすぎると「嘘っぽい…」「盛ってるでしょ…」と思われてしまう可能性もあるので、実践に用いるときには慎重に、そして悪用しないようにしましょうね!
情報
「ポチらせる文章術」
大橋 一慶 著
発行:ぱる出版
定価:1,540円(税込)
発売日:2019年10月31日
判型/ページ数: 224ページ
ISBN:978-4-8272-1196-2
https://www.pal-pub.jp/book/b10016928.html
まとめ
デザイン思考が鍛えられる3冊、いかがでしたでしょうか。
どの本も、読後には「なるほど~!」と言いたくなるし、「これって、デザインとか仕事の世界だけに役立つ知識じゃないかも!」と感じてもらえる本だと思い、ご紹介してみました!
今、インターネット上にはいろんな情報があって、無料で学べる内容や動画がたくさんあります。このコラムもそのうちのひとつですし、私自身もネットで調べ物をすることはたくさんあります。
ですが、本は著者、編集者、校閲など多くの人の目を通って世に出ているものだけあって、きちんと分かりやすくまとまっていて、よりすんなりと頭に入ってくるように感じます。
実は活字があまり得意ではない私ですが、3冊とも読めたので、「本を読むのはあんまり…」という方も、ぜひ本屋さんで手に取ってみてくださいね!
「デザイン思考」を味方にして、PR上手になりましょう!
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房
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