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分ける。分かる。

少し前のことですが、サニクリーンというおそうじ道具のレンタルサービスなどをしている企業とコラボで、お片付けをテーマにしたオンラインワークショップを開催しました。

GEMSの『宝もの箱』という分類のプログラムをアレンジして、おうちにあるものを分けてみようという、おうちGEMSです。

まず、子どもたちの前に紙の包みが保護者から手渡されます。これは事前送付しておいたボタン30個なのですが、子どもたちには当日まで見せないように保護者にお願いしておいたのです。

この中に宝ものが入っているんだけど、どんなものが入っていると思う?大きさは?形は?数は?と聞いていくと、子どもたちは包みを振ってみたり、外側から押してみたりしながら口々に予想していきます。

いよいよ包みを開けて宝ものとご対面!机の上に出してみると色も形もさまざまなボタンがザーッと飛び出してきます。それだけで子どもたちは大興奮!こちらが何も言わなくても自然とボタンの観察が始まります。

そう、これは自分から観察したくなるための仕掛け。

そして、このボタンを使って「分ける」の練習。色や大きさ、形、穴の数など、ボタンにも分ける視点はいろいろあります。どんな風に分けたか他の人にクイズを出すから、一瞬で分かっちゃうようなのじゃなくて、できるだけ考えがいのある分け方を工夫してみてねーと発破をかけて子どもたちを送り出します。

ブレークアウトルームに分かれて分類&クイズにチャレンジした後で、いよいよ本番。おうちにあるお片付けしたいものを持ち寄ってきての分類です。

ただし、今度はさっきと逆で「誰が見ても一瞬で分かるような分け方」を工夫してみるというルール。お片付けですから、家族の誰が見ても分かりやすい分け方が大切ですよね。

かと言って、いきなり分かりやすい分け方をしてと言っても子どもたちには難しいもの。そこで、一旦「できるだけ難しい」分け方を考えてみることで、その逆の「分かりやすい」分け方に気づきやすくなります。

そうやって分けたものを箱に収めて、お片付け完了!自分なりの“分かりやすさ”に基づいた整理整頓することができました。

「分ける」という頭の使い方は、さまざまな思考力の土台になります。AとBを分けることができるから比較ができるし、原因と結果を分けることができるから因果関係を推論することができるわけです。

日常のいろいろなところに「分ける」ことは隠れています。
いろんな分け方を試しながら、楽しく頭のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?


ジャパンGEMSセンター 鴨川

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