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不老不死は幸せでしょうか?

女性なら誰でも、いつまでも若々しく美しくいたいと思いますよね。

最近は60代、70代でも40代かと思うほど綺麗な方多いですしね。


そんなことを考えながらたまたまこの動画を見ました。私が好きな
お坊さんYoutuber大愚和尚さんの動画です。過去にも
ご紹介したかもしれませんが。

最近は、「人体冷凍保存」のことまでニュースになりますが、そのお話を
取り上げて、インドの寓話もご紹介しています。

そのお話がとても印象的でした。

むかしむかし、インドの大王さまは偉業を成し遂げて、
沢山の妻をめとって100人の子供がいた。

子供たちは20代~50代までさまざまな年代だった。


大王さまはやがて年を取り、あるとき死神がやってきて
「お前の命をもらう」と言ってきた。

大王さまは「嫌だ、私はまだ死にたくない!」というと死神は、
「では取引をしよう。お前の代わりにお前の子供たちの中で1人、
命を差し出しなさい。そうすればお前の代わりにその子を連れていく」
と言った。

大王さまは100人の子供たちを集め、死神の話をして、誰か自分の代わりに死神のところに行ってほしいと懇願したが、当然のことながら、
誰も手を上げなかった。


ところが、100人の子供たちの中で一番若い末っ子、まだ20代の若者が
手を挙げた。

私がお父さんの代わりに、死神のもとへ行きましょう。

皆が驚いていると、若者はこう続けた。

私は平気です。なぜならお父さんも、お兄さんたちも
私より長く生きているのに、ちっとも幸せそうじゃない。

と言ったそうで・・・・。


なんか、考えさせられるお話ですね。



このお話になぞらえて、大愚和尚さんは、「今幸せじゃない人が、冷凍保存をして長生きしたとしても、その時に幸せでしょうか?」という疑問を
投げかけて終わっています。

また、「私こそが死神のもとへ行く!だってお父さんもお兄さんも、
私より長く生きているのに幸せそうじゃない」
と言った若者の言葉も、20代の若さならではの視点かもしれません。

また、漫画家の高橋留美子さんの作品「人魚シリーズ」では、
過去何度か記事にしていますが、不老不死になりたいという
欲望をめぐって振り回される人々のエゴが描かれています。

主人公は、若いころに不老不死になる人魚の肉を食べてしまったばかりに500年以上生きていて、恋愛をしても相手とともに生きることも出来ず、
死んでもまた再生してしまう苦しみが描かれています。


また以前、世界仰天ニュースで見たことがあるのですが、これもインドで、5歳の女の子が難病になってしまい、その子の両親は手を尽くして
治療をさせますが今の医学では治らないと分かって・・・

でも将来には、この病気が治る方法が見つかる可能性もあると
医師に言われ、両親は娘を、人口冷凍保存することに決め、
いつの日か難病が治る時代までそのまま保存することを決めるという
お話を見て、すごく驚きましたがこのご両親の気持ちも
わかるので、なんとも言えませんでした。

不老不死のエゴに振り回されるのは愚かではありますが、
上に書いたご両親のようなケースも考えると、
これからも永遠に人々が追い求めるテーマなのかなとも思います。


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