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日本一わかりやすい“しゃべり口調”ISO9001解説~箇条8~

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ISO9001の分かりにくさについて、以前の記事で紹介しました。

ISO9001を教えていて思うこと

その思いに基づき、分かりやすく、しゃべり口調で各箇条を書いていきます。原文は敢えて記載しません。理由は、載せてしまうと難しい言葉が文面に表れてしまうことと、あとは著作権の関係ですね。。(こっちが本音)

この記事では、箇条8 運用 について書いていきます。

この箇条は、実際にものづくりをする“THE 現場”の仕事に関する内容になっています。現場の担当者には深く知っていてもらいたい内容ですし、その現場を管理する管理層はもちろん、経営層の方々にも、現場のオペレーションの在り方に対する理解は必要ですね。はもちろんですが、管理層の方は特に意識すると良いかもしれませんね。

※注意点
この解説は、中小製造業の機械加工や板金加工、射出成形、あるいは機械組立の場面を主に想像しているものになります。
※注意点2
かなり噛み砕いて書いているので、多少のニュアンスの違いは勘弁してください。ただ、こう話した方が現場の人はまず分かっていただけるのではないかという私的な思いです。

8 運用、現場のオペレーションの話 

8.1 まずは、一般的な計画とか管理の話です。

会社は、良品を安定的に製造するためや、お客さまに満足してもらうため、あるいは、箇条6で決めた自社で決めた品質目標やら計画やらを実行するために、次のa)~e)の5つのことに注意して、日常の業務を行う必要があります。

a) 製造する製品がどんなことを要求されているのかをはっきりさせましょう。

b) 次の2つの基準を決めましょう
1) 各業務は何をする業務なのか
2) 製造する製品は何を以て合格で、何を以て不合格なのか

c) 要求されている良品を作るために、必要な設備やスキルや費用などをはっきりさせましょう

d)  b)の基準に基づいた、業務の管理をちゃんとしましょう

e) 必要なだけの文書化した情報、つまり、マニュアルを準備して記録を残しましょう。次の2つのことを満たすために“必要なだけの”ということに注意してくださいね。
1) 業務がちゃんと決められたとおりにやっていることが分かるもの
2) 製造した製品がお客さまの要求を満たすってことが分かるもの

現場の業務から生まれる成果物は、会社のオペレーションに適したものである必要があります。実際に製造している部品や製品みたいなモノは良いんですが、例えば、〇〇報告書とかを日常的に作成することは、普通の製造業をしていたら必要ないんですね。全然やってないことを成果物としてまとめたりする必要はないってことです。

もし仕事のやり方を変更する場合には、その変更するっていうことをちゃんと管理する必要があります。あとは、考えてなかったような変更が起きたときでも、なぜ変更せざるを得なかったのかとかをちゃんと検証して、その変更が悪い影響を与えるようなことがあれば、その影響を軽くするように対応しないといけません。

会社は、自分たちの会社内の仕事だけじゃなくて、外注先とかの仕事もちゃんと管理しないといけません。詳しくは、8.4のところで説明します。

8.2 製品への要求事項、つまり営業時の話です。

8.2.1 お客さまとのコミュニケーション 

お客さまとのコミュニケーションには、次のa)~e)の5つのことをきちんとやって下さいね。

a) 自社で製造している製品の情報をお客さまに伝える

b) お客さまからの受注に関する情報とか、実際に受注頂いた後の流れだとか、もし変更があったときの対処の仕方を伝えてくださいね。

c) お客さまに提供している製品に関する何かしらの情報、例えば、「良かったよ!」とか、ときには「もっとこうしてよ」とかのクレームのようなものもあるかもしれませんね。そういったお客さまの声を聞いてくださいね

d) お客さまから借りているようなものがあれば、どうやって扱っているかとか、どうやって管理しているかっていうこともお話ししてくださいね。たまにあるのは、お客さまにオリジナル測定器や測定治具を借りてるっていうときですね。「ちゃんと測定室において、抜き取りで測定してます。まだ校正の必要とか再製作の必要とかはないですね」とか、そういったお話をしてくださいねっていうことです。

e) 不測の事態っていうのは、いわゆる天変地異とか、急激な価格変動とかのある意味では、自社ではどうにもできなかったようなものですね。そんなときに対することも決めておきましょうということです。おそらく、業務委託契約書等に定められているかと思います。「天変地異のときには、基本契約の限りではなく協議をもって決定する」とか書いてあると思います。

8.2.2 製品の要求事項はこうやって明確化してください

お客さまに提供する製品に関して、どんなことが求められてる製品かをはっきりさせるためには、次のことをちゃんとやってください。

a) 次の1), 2)の2つを含む、製品の要求事項が定められている。
1) 適用される法律とか規制事項とか
2) 会社が必要と考えるもの

例えば、その加工している部品が食品製造設備に使われるものだとしたら、もしかしたら食品衛生法とかを知らないといけないかもしれませんね。だとしたら銅はダメだとかクロムフリーだとかが求められるわけです。

あとは、でっかいものの場合、運ぶために道路交通法の幅の規制とかを知らないとダメかもしれませんね。そのために半分に割っておいてあとで結合するとかの必要性が出るわけです。

そういうことをちゃんと知っておきましょうねっていうことです。

b) 会社として、「この製品はこういうモノです!」って言うからには、それを満たすような条件をはっきりさせておいてください。

これは農機具の直接土を耕す部品です。っていう場合に、それなりの硬さや耐久性、本当に耕すための刃幅とか、いろんな条件が必要になるじゃないですか。そういった製品に求められていることをちゃんと知っておいてくださいねって言う事です。

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