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不器用コンプレックスのかたまりが初めて編み物をした日のこと

何の脈絡もなく「突然」ある行動に突き動かされた経験はありますか?
2016年6月(ちょうど8年前)それは起こりました。

「レース編み、やってみたい!」 笑えるほど、唐突に。
編み物の腕前がプロ級だった母の娘にしては、手芸など無縁の人生でした。
中学校の授業で作ったブラウスはひどい出来だったし、とにかく「私は不器用」というコンプレックスのかたまりでした。

しかし、思い立ったが吉日、早速この本を買ってきました。
以来、基本の「き」を教えてくれたこの本をどれほど頼ったか分かりません。

初めての方にお勧めします

Lesson 1 のページを見ながら、初めて編んだのがこれです。

花のコースター

できた! 
写真や図を見ながら 半日もかかったけれど。

その後、糸のバリエーションによって全く印象が変わることも知りました。

毛糸で編むと冬用に

あれから8年。
降って湧いたように「レース編み」の衝動に駆られた理由 ー
それはきっと私(の本質)が必要としていたからだと、今なら分かります。

「癒しがほしい!」という魂の声が、コンプレックスの殻をぶち破った瞬間だったと思います。

編んでいると 心の中はいっぱいで、他のことが入る余地はありません。
職場での不快なできごとも、思わしくない体調のことも、辛かった過去も…。
編み物は究極のマインドフルネスだと気づきました。

心を無にする「瞑想」は苦手です。私は思考過多だし、邪念も多い…。
けれど、間違えないよう「1,2,3…」と数えながら 目と手の感覚に集中することが、瞑想と同じであることを実感します。

心のリセットだけに留まりません。
徐々に出来上がっていく嬉しさ、完成時の達成感、プレゼントする喜びまで味わえるのだから、心をポジティブにしてくれる活動です。

「自分は不器用だ」と思っている人にこそ、仲間になってほしいです。



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