コンニャクウオ(こんにゃく魚)

かわいい見た目の深海魚、その名もコンニャクウオ。

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タマコンニャクウオ(玉こんにゃく魚、アクアマリンふくしま:https://www.aquamarine.or.jp/animals/careproctus-rausuensis/)

コンニャクウオはクサウオ科のコンニャクウオ属で、日本海やオホーツク海、北太平洋の水深1000m付近の深海に生息しています(水深1000mは、ほとんどの可視光が届かない暗黒の世界)。表皮は滑らかで鱗がありません。表皮の内側はゼラチン質で、その滑らかな表皮とゼラチン質の感触から「こんにゃく」の名をつけられました。
約150種類いるそうです。

吸盤でくっついている様子が良いですね、見飽きません。
タマコンニャクウオは知床沖でしか発見されていない種で、滅多に見ることが出来ないレアな魚なんだとか。

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ヒメコンニャクウオ(姫こんにゃく魚、沼津港深海水族館:http://www.numazu-deepsea.com/dsfish1)
沼津港深海水族館によると、ヒメコンニャクウオは体全体がぶよぶよしていて、エゾイバラガニというカニの甲羅に卵を産み付けるそうです。変わった習性ですね。

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こちらはユウレイコンニャクウオ(幽霊こんにゃく魚)。
細長い胸ビレを揺らしながらゆったりと泳ぎ、その様子が手を伸ばした幽霊に見えることから名前を付けられたそうです。
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000043556.html)

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オトヒメコンニャクウオ(乙姫こんにゃく魚:https://www.aquamarine.or.jp/new-animals/otohime/)
優雅に泳ぐ様から、乙姫と名づけられました。
最近まで、以下のハゴロモコンニャクウオ(羽衣こんにゃく魚)と同種だと考えられていたそうです。

表面がゼラチン質の魚はたくさん居ますが、コンニャクウオは滑らかな表皮の内側がゼラチン質なので、他の魚とは違うブヨブヨした特徴なんでしょうね。

アクアマリンふくしま沼津港深海水族館でコンニャクウオを見ることが出来ます。


ご紹介したコンニャクウオが展示されているとは限らないので、もし気になるようでしたら事前に確認してみることをお勧めします。
たぶん無理でしょうけど、出来ることなら触ってみたいですね。どんな感じなのか気になります。

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