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ぷるるん せっけん をつくろう

今回は、クツワさんの「ぷるるん せっけんをつくろう」でゲルせっけんを作ってみます。

箱を開けるととても良い香りがします。

中身は写真の通りで、容器に入った「せっけんのもと」、青い「カラー液」、「ぷるるんのもと(ゼラチンパウダー)」、そして型と説明書が入っています。
別途、紙コップと割りばしを用意する必要があります。
あと、電子レンジと冷蔵庫を使います。

まず、せっけんのもとを紙コップに入れ、そこにカラー液を加えます。

泡が入らないようにゆっくり混ぜます。最初は少し粘性がありますが、均一に混ざるとサラサラの液体になります。

ここに「ぷるるんのもと(ゼラチンパウダー)」を入れ、ダマ(かたまり)がなくなるまで割りばしで混ぜます。

気泡が入らないようにゆっくり混ぜます。
ダマがなくなったらそのまま3分以上待ちます。

すると、ゼラチンが水溶液を吸収して膨らみます。

ここで、電子レンジにいれて500Wで10秒加熱し、割りばしで混ぜます。
もう一度同じ条件で加熱して混ぜます(熱いので注意してコップを取り出します)。
ダマやとろみが残っていたらもう一度加熱して混ぜます。

いよいよ型に流し込みます。
紙コップの一部を折って口を作り、ゆっくり流し込みます。

気泡は爪楊枝かティッシュを使って取り除きます。
このまま5分以上冷ました後、冷蔵庫に入れて30分冷やします。

型から取り出したら完成。綺麗ですね!

水を付けてこすると泡立ちます。

液は3回分くらいあるので、残った液を電子レンジであたためればもう一度作ることが出来ます。
僕は他の型に流し込みました。

こちらも綺麗にできましたw

この石鹸はゼラチンパウダーを使っているので、ゲル化させているのは言うまでもなくゼラチンです。
使用されている主要成分をひとつずつ見ていきましょう。
まずはカリ石ケン素地。液体石鹸の素として使われるもので、油脂と水酸化カリウムを加水分解(ケン化)して作られるアニオン界面活性剤です。

そして、コカミドDEAとコカミドプロピルベタイン。これはヤシ油から作られる界面活性剤です。低刺激の界面活性剤なので、ボディソープやシャンプーなど、幅広く利用されています。

DPG(ジプロピレングリコール)とグリセリンは保湿剤ですね。
おそらく、グリセリンはゲルの触り心地や強度を調整する目的で入れていると思われます。

EDTA-4Naは金属イオンを捕捉するキレート剤です。
EDTAはシャンプーや化粧品などにも使われています。
これは、金属イオンが石鹸や化粧品の成分を酸化させたり、濁りや沈殿物を生じさせる働きがあるからなんです。
ちなみに、キレート(chelate)というのはギリシャ語およびラテン語で「カニのはさみ」という意味です。EDTAのようなキレート剤は、分子の間に金属イオンを挟み込むようにして捕捉するんです。

クエン酸はpH調整(緩衝剤)のために入れられています。
緩衝溶液は外部からの作用でpHが変化するのを防止します。
例えば、大気中の物質や人肌に触れることで石鹸や化粧品のpHは変化します。pHが変化することで変質し、効果を発揮できなくなる成分があります。
そのpH変化を緩衝溶液で和らげ、品質を維持します。
ここではクエン酸水溶液がその役割を果たしているわけです。

クツワさんは何度かご紹介した「スライミー」シリーズなど、面白い商品をたくさん出してますね。
ゼラチンは使い勝手が良いので、色んなことに使えるなと改めて思いました。

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