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化学ニュースピックアップ Vo.3

今回は、脱炭素に関する化学業界の動向を見て行きます。
ヨーロッパを中心に脱炭素社会に向けた動きが活発になっています。
個人的には、極端な環境問題提起や、メリット・デメリットを考えない感情的な脱炭素や脱プラスチック製品の指向には賛同できませんし、むしろ社会を悪い方向に進めると考えています。

しかし、化石燃料の枯渇や大気汚染問題を考慮すれば、脱炭素社会を目指すのは当然の流れだと思います。
中国は深刻な大気汚染問題解決のため、電気自動車の普及を進めています。
日本でも、菅首相が2050年までに温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すと宣言しました。
政府が期限を決めて宣言したことで、企業が脱炭素に向けて積極的に動き易くなったと言えます。
イギリスは昨年、2050年までに温室効果ガスをゼロにすることを法制化しました。

では、化学業界ではどのような動きが起きているんでしょうか?
ヨーロッパでは早くから脱炭素の動きが活発化していたため、10年以上前から様々な企業が取り組みを行っています。
最新の話題を中心に、詳しく解説します。

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