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化学ニュースピックアップ vol.2

今回はノーベル化学賞と、生理学医学賞、物理学賞を取り上げます。
発表当日に各賞の解説記事をアップしましたが、ここではもう少し深く掘り下げます。

今年は3分野とも社会に大きな影響やインパクトを与えた研究が選ばれました。
特に化学賞のゲノム編集は、発見から10年も経過しない短期間での受賞だったため驚きました。
大本命なのは知っていましたが、受賞はまだ先だろうと思っていました。

生理学医学賞の「C型肝炎ウイルスの発見」については、まだ受賞していなかったということに驚きました。
C型肝炎ウイルスの輸血感染をなくし、治療薬で完治可能になったことで多くの命を救った、その功績の大きさは計り知れません。

物理学賞のブラックホールは、もはや説明不要でしょう(^^;)
これほど多くの人の興味を駆り立てるものはそうそうありませんし、
今も多くの謎に包まれています。解説記事でもコメントしましたが、その謎を解いた研究が、未来のノーベル物理学賞かもしれません。

各賞の概要については、当日投稿した記事を参照下さい。


ゲノム編集法の詳細

ゲノム編集のあまりに早い受賞に驚きましたが、異論はありません。
2012年以降、精度とスピードが格段にアップしていたことは知っていましたが、どのようにやっているかまでは調べていませんでした。
細菌の免疫機能を利用しているというのは驚きですね。

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