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グァーガムでスライム作り(再検証編)

市販のスライムにはグァーガムという多糖類で作られたものがあります。
とても触り心地が良いので、自作に何度か挑戦しています。

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あまりベタつかずによく伸びます。そして、ふわりとした不思議な触感。

ところが、グァーガムの粉末を入手して作ってみると、硬くて脆いゲルになります。

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こんな感じです(以前作ったもの)。
そこで、今回はホウ砂水溶液の濃度を下げてみました(4%→2%)。
グァーガムの水溶液は1%です。

グァーガム3

良い感じです。
グァーガム単独では最も市販品に近いものが出来ました。
1%のグァーガム水溶液100mlに、2%のホウ砂水溶液を20ml程度加えて混ぜました。

ただ、市販品ほど伸びません。
これ以上グァーガムの水溶液濃度を上げると硬く脆くなりますし、下げると全く伸びない、弾力も皆無に等しい柔らかいゲルになります。

グァーガム2

良い触り心地ですが、市販品には及びません。

ほかの高分子と混ぜたバージョンだと、洗濯糊(ポリビニルアルコール水溶液)と混ぜて作ったスライムは市販品とほぼ同じものでした。

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市販品の成分にはグァーガムとしかありません。本当にグァーガムだけで作っているんでしょうか?
それとも、産地によってグァーガムの分子量などが違うのでしょうか?
*グァーガムはグァー豆の胚乳から取られます。

ちなみに、同じ多糖類で食品の増粘剤として広く使われている、ローカストビーンガムでスライムを作ってみました。
作り方はグァーガムと全く同じです。

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グァーガムのスライムと似たものが出来ました。
ただし、グァーガムほど伸びません。
個人的には、ほのかに甘く良い香りのするローカストビーンガムが好きですw

もし、グァーガムのスライム作りでコツを掴んだら、学会発表してみようかなと少し思いました。
「多糖類と四ホウ酸ナトリウムによるハイドロゲルの作製と特性評価」
タイトルまで考えましたw
単なる思い付きなので、本気度は低いです。
とはいえ、今やっている研究テーマの半分は思い付きで始めたものです。
やっていくうちに何らかの発見があると、正式な(?)研究テーマにして学会発表まで持っていくんですよね。やると決めたら、必ず学会発表までイメージします。


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