シロツメクサ
春から梅雨にかけて白い花を咲かせるシロツメクサ。
全国各地、至る所で見ることができます。
英語だとクローバー(Clover)ですね。
当たり前のように生えているので、日本に古くから生息していると思いがちですが、実は外来種です(原産地はヨーロッパ)。
シロツメクサ(マメ科シャジクソウ属の多年草、Wikipedia)
シロツメクサは江戸時代、オランダからやってきました。
詰め物として使われ、それが日本に定着したようです。
また、明治時代に飼料用に輸入・栽培されたことも原因だと言われています。
詰め物に使われたので、詰め草と呼ばれました。
白い花を咲かせるので、シロツメクサです。
とても繁殖力が強いため、あっという間に日本全国に広まります。
特に害はありませんが、駆除するのは至難の業です。
一度植えると、辺り一面がシロツメクサで埋め尽くされます。
ちなみに、国立環境研究所の侵入生物データベースに載っています。
日当たりが良くて湿ったところを好みます。
生息環境は以下の通りです。
路傍、空地、荒地、畑地、草地、高原、樹園地
気候は亜寒帯~温帯、一部の種は熱帯にも適応
耐寒性が強い
*国立環境研究所の侵入生物データベースより
要するに、どこにでも生息するわけですw
そのため、園芸初心者でも育てやすいです。
ただし、気を付けないと家の周辺がシロツメクサだらけになります...。
こんなふうに見るとあまり良い印象はありませんね。
でも、四つ葉のクローバーとして、好印象を持っている人の方が多いんじゃないでしょうか。
シロツメクサの花言葉は「約束」
四つ葉のクローバーは「幸運」です。
子供の頃、四つ葉を探したり、花飾りなどを作ったりして遊んだ方も居られると思います。
僕は今でもたまに四つ葉を探してしまいます。
実は、シロツメクサは根粒菌(こんりゅうきん)という微生物と共生しています。
根粒菌はその名の通り、マメ科の植物の根に根粒をつくり、大気中の窒素をアンモニア態窒素に変換して宿主に供給します。
要するに、肥料を宿主に与えているわけです。
なので、園芸で育てるときは肥料を与える必要はありません。
ちなみに、根粒は以下の写真のようなやつです。
田舎育ちの方、田舎に住んでいる方は何度も見たことがあると思います(^^;)
レンゲの根粒(Wikipedia)
子供の頃、このコブみたいなのは何だろうと不思議でした。
ちなみに、根粒菌には宿主から光合成によってできた栄養が供給されます。
互いをサポートする関係なんですね。
ちょうどシロツメクサの咲く時期なので、四つ葉のクローバーを探してみるのはどうでしょうか。
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