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第4回 世界大会出場について 前編

GELATERIA SANTi店主でジェラティエーレの松本愛子です。私もそろそろ記事を書こうかなと思っていたところ、急遽世界大会に出場することになったので、私と大会について書いてみようと思います。

世界で最も権威あるジェラートの世界⼤会『ジェラートフェスティバルワールドマスターズ』

2021年12月1日、イタリア・ボローニャの Carpigiani Gelato Museum で開催される 4 年に 1 度のジェラートの世界大会『ジェラートフェスティバルワールドマスターズ』に日本代表として出場することになりました。

ジェラート業界にも、様々な大会が存在します。展示会で開催される大会(出品料を払えば誰でも参加可能で、賞も沢山ある)や、イタリアの小さな田舎の村のお祭りの中のイベントとして行われる大会など。規模や難易度は様々ですが、どれも一応世界大会です。

そんな中でも、世界で最も権威がある大会と言われているのが、今回出場する『ジェラートフェスティバルワールドマスターズ』です。この大会は4年に一度イタリアで開催されるのですが、開催までの4年の間に世界各地で予選が開催され、ツアーの様に世界を巡ります。

今回の大会のために、日本でも2019年に予選を通過した12名のジェラティエーレによる日本大会が開催されました。当時サンティは、オープンしてまだ1年、出場自体もまだ早いかなと悩みましたが、思い切って予選会への参加申し込みをしたことを覚えています。大会当日は、2万人以上のジェラート好きさん達の熱気に包まれて、忙しいながらも、とても楽しい大会となりました。予選を通過した時は、本選に出場できるだけでもありがたいと思っていたのですが、結果なんと日本で2位という予想を超える評価をいただき、驚きと喜びの2日間でした。

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イタリアリミニで偶然立ち寄った世界大会

実は以前イタリアでジェラートを学んでいた時、偶然このワールドツアーの世界大会が開催されていました。当時私たちは2年間の世界旅行の真っ只中(世界旅行について詳しくは後日書けたら)。海沿いの町で、野外で行われる大会は、一般来場者による投票もあり、深夜までジェラート好きたちで賑わいます。当時は全く異なる職業についていましたが、世界各国を代表する職⼈の作品と、熱気を楽しみつつ、いつかこの場所にジェラート職⼈として⽴てたらいいねと話していたことを、昨⽇のことのように思い出します。当時はぼんやりと描いていた夢でしたが、7年の時を経て⽇本代表として世界ツアーのファイナリスト 34 名に残ることが出来たのは、まさに夢が現実となった様な出来事なのです。

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※大会は夕方から夜にかけて盛り上がります。イタリア人は飲んだ後にしめのジェラートを食べるのが好き。


私にとってジェラートの大会とは

ジェラートを志した原点の1つに、偶然立ち寄った世界大会の風景はありますが、日々ジェラートを作る中で大会を意識することはありません。

それよりも、ジェラートを作って、美味しいと言ってくれるお客様がいることがモチベーションになっています。

ただ、2019年の受賞で、私以上に、お客様やスタッフ、生産者の方々がとても喜んでくれたのが、とても嬉しかったです。サンティを好きでいてくれる方にとって、自分の好きなものが、評価されるって(=お墨付きの様なもの?)嬉しいことなんだな、と実感した出来事でした。

また、2019年の大会に出品したジェラートは、実はお店で元々人気があったフレーバーを少しだけアレンジしたもの。大会用には、インパクトのあるもの(味を重ね、技を尽くし、見た目も派手に、、等)を出すことが多いのですが、あえてシンプルに、サンティらしさを大切にしました。それを認めていただいたこともとても嬉しかったです。

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▶︎PHOTO by YUKA KASAYA

そして、2019年の予選から2年

さて、予選から2年がたち今は2021年。この間には、世界的な新型コロナ感染症の流行もあり世界大会の開催どころではないんだろうなと思っていましたし、サンティも新店舗オープンがあり、私個人的にも第二子の出産など公私ともにバタバタの2年間。世界大会のことは半分忘れかけていた頃に、2021年秋、事務局から開催のメールが届いたのです、、、!

(後編へ続く)

※ちなみに記事を書いている本日12月1日、世界大会本番です。

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GELATERIA SANTi
 神奈川県鎌倉市御成町2−14

SANTi×ひと written by AIKO
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