テレビを持たないふじいちづる
私はテレビを持っていません。
最近はそんな人も多いのか、持ってないと言っても天と地がひっくりかえるように、エーーー!?と言われることもなくなりました。
実家に住んでいる時は、朝、夜とほとんどテレビがついていましたが、今の自宅はテレビがない方が穏やかに暮らせています。
そんな、経緯と理由について書いてみました。
ポポポポーンを覚えてますか?
テレビを持たなくなって13年目になります。
さすがに13年も持たないというと、驚かれることが多いです。
きっかけは、東日本大震災でした。
あの日は大学4年生とのお別れ会の日で、もう少しで家を出ないといけないという時間でした。
地震が起こり、中継を自宅のテレビで見ていました。
まとまらない実況や、状況の変化する映像に、離れた土地に住み、自分の安全があったとしても、とにかく不安と落ち着かなさを覚えました。
津波の到達による被害がほとんどなかった実家であっても、電話はすぐに繋がらず、2,3日経ってから電話が繋がった覚えがあります。
あの時色々なイベントや予定は自粛され、テレビに流れる映像もACジャパンのCMばかり流れました。
それが、ポポポポーンです。
覚えていますか?
私は気が狂いそうだ…となり、テレビをしばらく見るのをやめました。
怖かったし、気持ち悪かったです。
心配なことや東北に住む友達のこと、私に出来ることを考えましたが、繰り返し流れる映像に辛い気持ちになり、テレビの前から動けなくなってしまうくらいなら、と、ごめんなさいと思いながら、テレビを見るのをやめました。
それから4月になり。
新しくできた後輩が、ゲームをするのにテレビか欲しいと言っていたのを聞き、テレビとテレビ台をあげました。
それから、ずっと持っていません。
テレビに傷つくこと
小さい時、奇跡体験アンビリーバボーが苦手でした。
母親には、絶対に最後にハッピーエンドで終わる内容だから、こうやってテレビでやってるんだよ。と言われました。
それでも特に、自然災害系の内容は自分にどうすることもできない恐怖があり、苦手で見られませんでした。
あの四角い画面で、こっちの見たい見たくない関係なく、映像を見させられてしまうのが、元々合わなかったのだと思います。
頭の中のチャンネル
基本、頭の中はせわしないです。
複数のチャンネルがついていたり、ついたり消えたりするように、頭の中はぐるぐる、ぱっぱっと色々な文字や言葉や映像が浮かびます。
別にそれは悩みが絶えないということではなく、唐突に何か思い浮かんだり、考えたりしています。
テレビがついてなく、静かであることは、散らかった頭の中とじっくり向き合うことができ、静か過ぎて持て余すようなことはありません。
このぐるぐると考えていることが、世のため社会のためになるようなことならいいのですが、たいしたことは考えていません笑
何気なくテレビをどうしてもつけてしまっている方は、時に自分の中にあることに向き合う、静かな時間を過ごしてみてはどうでしょうか。
すっかり今では、家の中が無音であることに違和感も持ちません。
あの日の間は、トラウマのようだったのかなと思います。
ただ、今は、広報のお仕事をする際に、やっぱり少しくらいは見ててもいいかなと思うこともあります。
昨今、番組をピンポイントで見ることができるサービスやアプリがあるので、ありがたいです。
To be continued.
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