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【9月号】見取り図リリーのコラム「カルチャーショック」

月刊芸人SHIBUYAさんでコラムを書かせていただく運びとなりました。

「SHIBUYA」という文字列のつく媒体に、大阪に住まいを持つ僕みたいな、うんこだけを毎日産み落とすボンクラ芸人がかかわって良いのでしょうか!

まぁまず先に僕の事を知らない人も多いと思いますので、知っていただきたいという願望を込めまして僕についての事を書かせていただきます。
興味ない方には申し訳ありません!

僕は見取り図というコンビで漫才をしていて、リリーという者です。
リリーは芸名で本名は瀬名レオナルド智大(せなレオナルドちひろ)28歳です。

嘘です。清水将企(しみずまさき)34歳です。
36歳です。誰がうんこだけを毎日産み落とすボンクラ芸人じゃっ!!!

僕は岡山県の和気郡和気町という所で生まれました。まぁそれはそれは田舎で中学生くらいの時にようやく車で10分くらいの所にコンビニができました。
本当に山と川しかない激的田舎なのです!
なので僕なんて、ちんこの皮剥けただけの色白芋やろうなのです!!

兄、僕、妹の3人兄弟で、おそらくあるあるなのですが3人兄弟というのは一番上と一番下が仲良くなるのです。そら下からしたら強い長男に着いていきますよね! で別に仲悪いとかではないのですがそういう環境からか、一人で遊ぶのが大好きでした。
毎日泥だんごをピカピカにしたり、チラシの裏に絵を描いたり、空想のドラゴンボールの世界に入り込みフリーザと闘ったりしてました。だから今の僕も全然一人が苦じゃないんです! なんなら一人の時間好きです!

あともうひとつ僕の性格を形成してるなぁと思う事がありまして、和気中学校という中学に入学した時です。同年代の岡山の方から知ってるかもしれませんが、当時の和気中は本当にめちゃくちゃ悪くて、県下でも有名でした。

それはカルチャーショックで、普通にヤンキーの先輩が目の前で先生殴ってたり、常にツルハシ持ち歩いてるヤンキーの先輩いたり、修学旅行で喧嘩して相手の顎の骨折れて次の年修学旅行の内容めちゃくちゃ変わったり、先輩ヤンキーが休み時間校庭の木燃やしたり、同年代の奴が先輩に顔の形変わるまでぼこぼこにされたり……。
もう数え上げたらキリがないです。2個上に兄ちゃんがいることにどれだけ感謝した事か。

そんなこんなでやはり上を見て育ちますから、ほぼヤンキー養成所です。
僕達が中3になった時も、ヤンキー先輩の弟の奴はもちろん、少しだけ悪かった奴も3年生になる頃には金髪で短ランを着て、最初真面目だったやつも途中から急にヤンキーになったりと、ごろごろヤンキーがいました。
本当にやばいやつ何人かは手におえないという事で、そういう更生施設みたいな所に行かされたりしてました。

その時僕、リリー少年はというと、ヤンキーでもなく真面目でもなくちょうど間! ヤンキーとも仲良いし、優良生徒とも仲良い、ちょうど間!
入れ替わりはありましたが大体5、6人くらいの仲良い奴で集まってました。 

その中学時代というのがめっちゃ自由だったんです!
なぜなら先生達はモノホンのヤンキー達に手一杯で、僕らが多少何しようがなんならお前らは良い奴らくらいの感じでいれました!
なので茶髪にしようがピアス開けようが、まぁここでは書きにくい事も若気の至りでしましたが、ほとんど何も言われず、まぁ自由だったんです!!

その経験から僕は無意識にそのポジション取りをする様になった気がします!
高校でも! 4年制大学でも常に自由なポジションにいました! 同じ事しても俺はなぜか許されるみたいな!

嘘です短大です!!
ちょいちょいブラフすんません!!
無意識ながら自由なポジションにいたのです!!
まだまだこの芸能の世界ではなにもなし得ていませんが、この芸能の世界でもそのポジションをとれたら最高です!!!

誰がちんこの皮剥けただけの色白芋やろうじゃ!!

皆様読んでいただきありがとうございます!
またどこかで。

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■見取り図
ボケ担当のリリーとツッコミ担当の盛山晋太郎のコンビ。
2007年に結成。NSC大阪校29期生。よしもと漫才劇場を中心に活動中。

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