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5月27日(金)、最強のアイドルグループが誕生する瞬間を目撃せよ! kento fukaya presents第4弾『the idol』開催

ピン芸人・kento fukayaのYouTubeチャンネル『kento fukaya CH』で公開中のkento fukaya presents第4弾『the idol』が、YouTubeを飛び出して、5月27日(金)、よしもと漫才劇場で大きな節目を迎える。

『the idol』とは、kento fukayaがアイドルを育成する大型企画。
最強のアイドルグループを作るため、強制オーディションで選ばれたスーズ・高見、マユリカ・中谷、紅しょうが・稲田、ニッポンの社長・ケツ、男性ブランコ・浦井。奇しくもkento fukayaと同期、NSC33期生の5人がアイドルを目指し奮闘する様子が全12話のドキュメンタリータッチで収められている。
目標は京セラドーム大阪でのコンサートだが、まずは5月27日(金)、よしもと漫才劇場で開催されるイベント『the idol』で、彼らのデビュー曲がお披露目される。さらにメンバーの正式発表が行われるというから、これまでの軌跡を辿ってきた人なら見逃すことができない内容だ。
イベントが間近に迫る中、プロデューサーのkento fukayaとアイドル候補生たちから話を聞いた。

おじさん芸人が最強のアイドルグループを目指す
ドキュメンタリー

———kentoさんの企画ライブ、『kento fukaya presents』の中でも第4弾の『the idol』はかなり時間をかけた大型企画ですね。

kento:はい。『the idol』を含め、これまで『非TikToker』『まきのちゃん』『骨折-1グランプリ〜早く病院に行って〜』とやってきましたが、どれも「意味がわからない」という点は共通しています。
しかし『the idol』以外の企画は、まずYouTubeで企画の解説動画を公開してから本番(イベント)、という構成でした。
今回の『the idol』は、YouTubeをメインにやろうと考えていたので、まず僕のチャンネル(『kento fukaya CH』)で全12話を公開、そして5月27日(金)開催のイベントで、彼らのデビュー曲とメンバーの正式発表が行われるという、いわば、『Nizi Project』のようなつくりにしました。
2021年9月から始動し、撮影期間は9カ月。
ガチで長いのが、これまでの企画にはない新しさだと思います。

———『the idol』を全話拝見しましたが、アイドル候補生たちの緊張感も回数を追うごとに高まっていくのがわかりました。

kento:根本的に「キモい奴らがアイドルになる」というひとつの大ボケなので100%お笑いなんですが、その中に「ガチでアイドルになるか、ならないか」みたいなリアリティが生まれてうれしいです。
そもそも初めは「強制オーディション」で、僕がただ強制的にメンバーを集めたので彼らは別にアイドルになりたいわけではなかったんです。だから序盤は「なんやねん、これ!?」という反応なんですが、規模が大きくなるにつれて「あれ? 結構しっかりしているな」と感じ取り、次第に意識が変わっていくのが見て取れて、おもしろさにつながりました。

———その“規模の大きさ”が、デビュー曲にも現れていると思います。作曲を担当した馬瀬みさきさんは、デリシャスパーティ♡プリキュアOP主題歌『Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア』や映画『天気の子』一部音楽を担当したというすばらしい経歴の方ですね。

kento:2018年に僕が映画を撮ったんですが(『冴えない男の純情』)、実はその時の劇中音楽を、当時(大阪音楽大学の)学生さんだった馬瀬さんがボランティアに近い形で担当してくださったんです。その時の音楽がよすぎて、次にお願いするならもっとしっかりとした形で一緒に仕事ができたらいいなと思っていました。なので、このプロジェクトが動き始めた頃から作曲は馬瀬さんにお願いしようと決めていました。

———作詞はkentoさんが手がけられたとのこと、歌詞にどんな想いを込めましたか?

kento:悪ふざけ企画でも、曲だけはかっこよくて素敵にしようと決めていました。妥協せずに一言一句すべて込められたと思っています。「アイドル」ですが、メンバーはおじさんでキモメン。だからストレートな恋愛ではなく、少しほろ苦い、うまくいっていない恋愛を題材にした曲に仕上げました。テーマは「好きな人の前では歌いたくないけど、友だちの前では全力で一緒に歌いたい」。冴えないけれど、ちょっと素敵な青春メロディです。“冴えない”は僕の永遠のテーマです。

———ダンスの振り付けもプロの方が?

kento:僕が参加させてもらったユニット『Berry Better!!』でダンスの振り付けを担当してくださっていた、あゆみ先生にお願いしています。ベリベタの時のダンスもすごくかっこよかったので、曲をお渡しして、振り付けはすべてお任せしました。

イベントが終わるその瞬間まで予測不能のオーディション

———プロの方々が関わることで、アイドル候補生たちの目つきが変わりました。

kento:プロデューサーの僕や、アイドル候補生以外は全員その道のプロにお願いしているので、候補生たちはどんどん追い込まれていく、という(笑)。「おじさんたちをアイドルにする」というおもしろさ1本でやっているけれど、プロの方々を巻き込む限りは絶対失礼のないように全部、本気でやる。それを受けて、アイドル候補生たちの意識も変わってきた。「これほどのプロの方々が動くのか」と。

———アイドル候補生たちの気持ちが高まる中、5月27日(金)はいよいよイベントです。

kento:はい。しかしこれが残酷で……。イベントではデビュー曲を皆で歌います。しかし、実はこれまでの過程で、優れたアイドル候補生に、“チューブ”を渡してきました(そう語るkento fukayaの手には、調味料のチューブが握られている)。彼らはこの“チューブ”をイベント終了までに4つ集めないと、デビューできません。完全に『Nizi Project』のパロディです(※『Nizi Project』では、優れた候補生にプロデューサーから“キューブ”が渡されていた)。デビュー曲も完成し、皆さんにチヤホヤしてもらって調子こいていたら余裕で落ちますよ、ということです。

———シビアです……。5月27日(金)のイベントが終わるその瞬間まで、どの候補生がデビューできるのかはわからない、と。

kento:そのとおりです。

———現在、“チューブ”数でリードしている候補生はいますか?

kento:今のところ、渡した“チューブ”を頻繁に没収したりするので正確な数はよくわかっていません。しかし、現段階でリードしているのは稲田さんと浦井ちゃんです。お客さんからの評判もいいです。反対に、中谷にはデビュー前からすでにアンチが付いています。アイドルといえば恋愛沙汰を起こすとアンチが付きがちですが、中谷は恋愛沙汰を起こしていないにも関わらず、すでにアンチが付いています。

———そうした人間味あふれるドラマティックな展開にも惹きつけられます。

kento:『the idol』は芸人さんやスタッフさんの視聴率が半端なく高くて、ミルクボーイさんや祇園さん、ロングコートダディさん、ツートライブさんなど、いろんな方々から「見てるよ」と言ってもらっています。なので、その勢いでどうにかこのキモ企画でもう一つ上のムーヴメントを巻き起こし、吉本の上層部の方々にまで届けばいいと思っています。

———現段階で、一番伸びしろのありそうな候補生は誰ですか?

kento:正統派路線だと、浦井ちゃんは東京から呼んでいるサプライズもあり、期待しています。それに加えて候補生の中で一番忙しいはずなのに、一番仕上げてくるので、その点もかなり期待しています。
中谷は器用で、小手先がうまいです。歌も上手です。でも小手先のうまさが視聴者に見透かされて、すでにアンチが付いています。しかし、中谷も次第に意識が変わり「ガチでしっかりやるわ」と言い始めているので、本気になった時の中谷がどうなるか見てみたいですね。

「やるからには本気で」アイドル候補生5人の決意

『the idol』企画のために強制的に集められた5人だが、
5月27日(金)のイベントを目前に彼らは真剣にアイドルになりたいと思っている。そんな彼らに今の気持ちを聞いた。


スーズ・高見

———『kento fukaya presents』企画の常連ともいえる高見は、『the idol』強制オーディションで最初に指名された人物。当初は「意味がわからんのはやめて!」とはねつけるそぶりを見せていた。しかし『〜episode6〜歌唱力テスト』で納得いかない結果となり「ちゃんと悔しくなってきた」と『the idol』に対する意識の変化を誰よりも色濃く見せた。

高見:回を重ねるにつれてkentoから「どんどんアイドルに見えてきた」と言われるたびに「お笑いやから!」とツッコんできましたが、YouTubeのコメントでも同じことを言う方が多く、37年生きてきて初めての現象が起きています。僕としては、「アイドルになりたい」というより「一生懸命やって、“チューブ”を取らないと」という気持ちで挑んでいます。まだメンバーになるかどうかわからない中、僕はkentoから「ダンスリーダー」という謎の役割を与えられました。芸人は企画で踊ることも多く、どちらかというと「踊らされている」という時もあるんですが、今回は同期のkentoの本気の気持ちを皆が知っているので、どの企画より真剣にダンスしている姿が見られると思います。


マユリカ・中谷

———『the idol』強制オーディション2人目に選出。当初は「説明をくれ!」と驚きを隠せずにいた。『〜episode7〜 歌唱力テスト』では、持ち味の小手先の器用さでテストを軽々パスするかと思いきや、プロデューサーkento fukayaの目はごまかせず「心に響いてこなかった。練習しましたか?」と詰め寄られ「……すいませんでした」と練習してこなかったこと素直に認め、心を入れ替えた。

中谷:以前、kentoが「アイドルグループを作りたいんよ」と言っていた時に「またふざけたこと言ってるわ」と思っていたことが、これだけ多くの人を巻き込み、大ごとになって、こんなことになるとは思わなくてびっくりしています。でもここまで来たら一緒に行くところまで行って、おもしろい景色が見たいです。ダンスは僕たち素人集団が覚えられるギリギリのキャパで、かっこよく見える振り付けを先生が考えてくださいました。
歌は、1回目のサビ終わりにローになるところがあるんですが、その部分の僕の歌い出しの切ないメロディは目を閉じで聴いていただきたいです。


ニッポンの社長・ケツ

———「顔にインパクトのあるキュートなアイドル」として強制オーディション3人目の候補者に選出。『〜episode3〜 天真爛漫モンスター』では、突然の展開に戸惑っていたが、kento fukayaから「5月にアイドルデビューして、皆で京セラドーム(コンサート)を目指しましょう」と告げられ、
「ドームでライブができるならすごい」と誰より早くアイドルを目指す覚悟を決めた。

ケツ:初めは実感がまったくないところからスタートしましたが、こうして皆で集まって練習したり、歌もダンスもプロの方に作っていただけて、kentoの本気が僕らにも伝わっています。だから僕らもプロにならなあかん、という意識が芽生えましたし、本気で挑まないとあかんと覚悟もできました。ここまできたらカッコいいものを見せたい、という気持ちがありますね。僕は歌でラップの一部を任せてもらっているので、そこはぜひ聴いていただきたいです。


紅しょうが・稲田

———アイドル候補生の中で唯一の女性メンバー。『〜episode4〜 黄金の一輪の華』では強制的にオーディションで選ばれたにもかかわらず「夢かも」と目を輝かせた。歌唱テスト直前にメイクを整えるなど、候補生の中でも意識の高さを見せ、kento fukayaも期待を寄せる。

稲田:プライベートと仕事のちょうど間みたいな活動とは思っているんですが、売れたいので全力でやらせていただいています。ほかの候補生より自分に負けたくない気持ちが大きく、パフォーマンスはがんばっています。ダンスの経験はありませんが、今のところミスはないと思っています。歌は意外とうまかったらしく、レコーディングの時に録音スタッフさんから褒められたのが励みになりました。でも、なかなか“チューブ”をもらえないので当日はがんばりたいです。


男性ブランコ・浦井

———『〜episode5〜 最後のハッピーサプライズ』にてアイドル候補生最後の1人として選出。唯一、東京から参戦。突然開かれたアイドルへの道に、他メンバーと同じく戸惑いを見せたが、「アカペラのベースを7年間やっていた」とベース音だけで確かな歌唱力を示す。歌唱力テストでも努力家の一面を垣間見せた。

浦井:今まさに皆で集まって急激にパフォーマンスの仕上げにかかっています。歌は本番に向けて練習を重ねていますので、仕上がりが楽しみです。ただ、僕はダンスの経験がなくて、高校生の頃に選択授業で踊った以来なのでがんばるしかありません。kentoはずっと同期で一緒にやっていた仲間で、ずっと「おもしろいことをやっているな」と思って見てきました。今回、それに参加できて本当にうれしいです。初めは戸惑いましたけど、今は戸惑いはありません。全力でやるのみです。


■kento fukaya INFO

kento fukaya presents 『the idol』
【日時】2022年5月27日(土)開場19:00|開演19:15
【会場】よしもと漫才劇場 ※前売チケットは完売
【出演者】プロデューサー:kento fukaya、MC:令和喜多みな実 河野
見届け人:ヘンダーソン中村フー、ツートライブたかのり、ロングコートダディ堂前、ニッポンの社長辻、ビスケットブラザーズ、ダブルヒガシ大東
※出演者追加:ビスケットブラザーズ原田(5/15更新)
【料金】前売1,200円 当日1,500円、有料配信 1,200円


kento fukaya CH

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取材/中野純子
撮影/木村華子
企画・編集/いとう

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