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出でよ今の西郷隆盛、日本のトランプ。日本にはもう、他人のために祈って死ねる人はおらへんのか?

 西郷隆盛は、日本人が好きな歴史上の人物の、屈指に入る人ですね。今日(3/22)の産経の「正論」に拓殖大学顧問・渡辺利夫さんが取り上げてはりました(諭吉「学問のすすめ」のすすめ)。いかにも日本人、ということですね。多くの人が誤解していて、私も知らんかったことが書いてありました。

 西郷は西南戦争により政府に武力を以て刃向かった人物ではないか。そう考える人もいるかもしれないが、そうではない。西南戦争は鹿児島私学校に蝟集(いしゅう)する士族が、西郷の意に反して起こした暴走である。暴走発生の報を伝え聞いた西郷は「天だ、天でごわす」といって、その後は死に場所を求めて九州山中をさまよい歩いただけであった。

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 元はと言えば、西郷さんが明治政府の仕事として「廃藩置県」を行ったけれど、それって武士(士族)の特権が無くなることでもあったわけですね。その不平士族の反乱が西南戦争、と。時代が変わるときに取り残されてしまった者たちの悲哀ですね。

 『学問のすすめ』を書き上げた翌年に福澤諭吉が書いた『明治十年丁丑(ていちゅう)公論』に触れて書いてはります。

抵抗の精神の重要性を西郷隆盛の生きざまの中に描き切った名説である。そこには次のように述べられていた。
 「近来日本の景況(けいきょう)を察するに、文明の虚説に欺(あざむ)かれて抵抗の精神は次第に衰頽(すいたい)するが如し。苟(いやしく)も憂国の士は之(これ)を救うの術を求めざるべからず」
 幕末・維新の喧噪(けんそう)と動乱の時期を経て、近代主権国家への道をひた走っていたあの時代にあってなお、福澤は抵抗の精神、殉教、殉死の精神を説いたのである。

 つくづく明治維新の頃の日本人はエラかったなあ、と思いますね。もちろん、西郷さんは西洋かぶれや奢侈に走る政府高官を毛嫌いしてはったわけで、そこもまた日本人的ですね。そして最期はもう死ぬしかないと覚悟を決めていた、と。

 渡辺利夫さんは上の文中にある、福澤が言う「景況」って、まさしく今の日本の政治家連中がやってることやんか、と書いてはります。「抵抗の精神、殉教、殉死の精神」なんて、どこにもありませんね。このままでは日本は無くなってしまうやんか、と悲しくなります。

 私ごときがこの記事についてどうこう言うつもりはありませんが、間違いないのはやっぱり、今の日本の政治家の多くは「今だけ金だけ自分だけ」になってしもてるということですね。何とかして、そうではない人たちを選んで行きたいもんです。

 トランプさんも、文字通りの「司法の武器化」によって何百億円という天文学的な賠償金?を科されても、ひるむことなく戦い続けてはります。たまたまXで、トランプさんの若いころの動画が流れてました(トッポ @w2skwn3)。字幕付き4分ほどなのでどうぞ。真っ直ぐで誠実で謙虚やんか。今と変わってへんで。

 日本にも出でよ、今の西郷隆盛、日本のトランプ、ですね。あ、トランプだってロスチャに頼ってるやんか、とかいう批判はいりませんよ。アメリカで事業をするのに、ロスチャやユダヤ人を無視して出来るわけがありませんからね。大事なのは人間としての原則、なんとちゃいますか。

 今日のYouTubeは「外国人参政権?あかんやろ、川崎市!反対決議が否決?あんたら日本人か?」。

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