人事部という何者ではない何か

人事(ひとごと)ですがなにか?というタイトルの通り(?)
私は新卒の時から人事部でお仕事をしています。

もともと希望してこの部署に入ったわけでもなく、
そもそもは何年か最前線に立って、いろんな資格を取って外資のメーカーに行き、ステップアップ人生を送ろうという目算で会社に入ったのもあって、
絶賛人生設計ぶっ壊れ中です。

いやいや、じゃあ早く軌道修正しなさいよとおっしゃると思いますが、
まぁ聞いてってくださいよ。

人事というのは会社の”人”にまつわる部分をつかさどるお仕事で、
基本的には社内の方がお客さんになります。
なので、基本的には仕事の成果は社内に見えやすく、
それゆえにプロセス(日頃の業務)は社内に見えにくくなっております。

なので、現場配属の動機やその他社内の人には
「お前は楽そうでいいよなぁ」なんて言われてしまうというサンドバッグ的な立ち位置です。
ただ、その成果が見えやすいという部分が非常に大事で、
毎日汗水たらさずとも、効率良く成果を上げていけば現場の営業よりも高い成果をいただくことができます。
そう!ここが厄介であり、おいしいところ。

「お前は楽そうでいいよなぁ」を体現するために効率よくしていくと、
日々の業務はほとんど計画作成に充てることができます。
”やっている感”を演出するための仕事を、効率化の大義名分のもとに省く楽しさは格別で、浮いた時間で入念な準備による確度の高い施策を打てるようになり、残業は減らせるし、成果もあげられるという一石二鳥!

こうしていると、どんどん今の会社でしか通用しなくなる人材(=ぼく)が出来上がります。
今はまだ同期の中でもかなり上の方のお給料をいただいていますが、
同期たちは、いずれ外に持ち運べる知識やスキルを獲得し、外資へ羽ばたいていくでしょう。

数年後は井の中の蛙たちを統べる蛙政務官のぼくと、羽が生えることない蛙たち、
そんな悲観的過ぎる未来が見えているのに動けないのは
いずれは井の中を出るチャンスがあると思っているからなのか、好き勝手させてくれる井戸に愛着が湧いてきたのか
はたまた、井戸がめちゃくちゃ大きくなると思っているからなんだろうか。。

今が一番若い!と第六感に頼って行動するには少し大人になってしまったので、三十歳までに1,000万円に届かなさそうだったら転職活動をしようかな。

みんな人事になりたがるけど、数年たっても結局何者にもなれないのが人事なんじゃないかなって今は思ってます。
下っ端蛙政務官のぼくでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?