社会の歯車と思ってるが超高速回転する地面にぶっ刺さってるだけのぼく

サラリーマンを指してよく「社会の歯車」という言葉が使われます。
汗水垂らして毎日働いて社会に貢献しようねという素晴らしいお言葉です。

働きたくないでござる派だったぼくも「社会の歯車になりたくないなぁ」と
思いながら就活をして、残念ながら今も働いています。
もっと言うと、学生に「働くって楽しいよ!」と唆して、ウキウキで働かせる仕事をしています。

3年働いて思ったのが「社会の歯車ってなんだ」というシンプルな疑問です。
ぼく一人が一本抜けたところで一週間も経てば何事もなくお仕事は回りますし、同じ部の先輩が死んじゃった時も次の日には引継ぎ先が決められてて、
翌月にはなかったことに(辛くて目を向けないように)仕事が進んでいました。

「社会の」という主格がでかすぎるので、サラリーマンだと恐らくその役割は担えないです。
多分、議員さんとか社長さんとか、財界人と呼ばれる人が当てはまるのかなって思います。

そうなると僕の役割は何なんだろうとというところで、
タイトルの「超高速回転する地面にぶっ刺さってるだけのぼく」というのが結論です。

毎日夜になると妙な義務感で寝床に行き、
早く休みになれと目をつむってベッドにしがみついてます。
朝になると『トータルリコール』のように死んだ顔で通勤し、
刻々と変わる情勢を取り入れながら、昨晩に届いたメールチェックをして業務が始まります。

息も絶え絶え、何とか一日を乗り切った!と思うのも束の間、
夜ご飯を作ったり、健康を維持するためにジムに通ったり大忙し、
そうして帰宅してから寝るまでの時間、しがみつくように歯を食いしばりながら娯楽を楽しみます。

たった一本抜けても社会に全然影響がないのに、
超スピードで回転する社会に振り落とされないように
一生懸命ぶっ刺さっているのがぼくです。

ぶっ刺さってるのがかっこ悪いかというとそうではなく、
鉄くずが根を張り、立派な歯車に成長していく様を楽しむのも一つだし、
しがみつかなくてもいいくらい社会から離れるのも一つの手だと思います。

個人的には早く社会から解き放たれて、
ゆっくりに見えるほど遠くから歯車が動いている様子を見たいです。

そろそろ歯を食いしばりながら文章を書くのをやめて、
休みになれと願いながら寝る時間になりました。

自動引き落としで毎日一口ずつ買っている宝くじ、
明日は当たるといいなぁと思いながら寝ることにします。

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