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思考のない状態

このあいだ久しぶりに非二元の本を読んで以降、なぜか“思考のない状態”でいるのがうまくなった。

いつでも、意識的に、思考を止められるようになったし。

その状態を維持することも、比較的、容易にできるようになった。

べつに訓練したつもりもないのに、不思議…。

さらに、思考のない状態でいると、身体の動きにムダがなくなることに気付いた。

たぶん何も考えてないぶんだけ、身体から余計な力が抜けて、瞬発力を生かした効率的な動作ができるようになるんだろうね。

もちろん、マトリックスのNEOみたいに、タイムラプスが掛かるわけじゃないけど。

感覚としては、それに近い感じになる。

何も考えてないから、表層意識が置いてけぼりにされ、気付いたときにはもう動き出してるとか。

驚くほど速く歩けたり、バスケのピボットみたいに効率的に通行人を回避できたり。

一連の動作の中で、小さなスイッチを正確に押してたり。

面白いのは、何かを取りそこねて落としちゃっても、フツーに空中でキャッチできたりもする。

まぁ、劇的に作業効率が上がるとか、そういうことじゃないんだけど。

身体を動かしてるのは思考じゃないっていうのが体感できて、面白いよね。

判断も解釈もせず、ただ見る、観察するっていうのが、どういうことなのかも理解できるし。

実は私、子供のころからたまに、そういうタイムラプス的な感覚が起きることがあって。

ごくたまぁになんだけど、そのキーンと研ぎ澄まされた感覚が、忘れられなくって。

ずっと、待望してたところがある。

だから、どこか懐かしい感じもして。

このところ日常の中の、自分の一挙手一投足に夢中になっていたりする。

とはいえ、三次元的な思考が生まれなくなったのかと言えば、そうではなくて。

まだまだ、不安や恐れに引っ張られそうになることも、一日のうちにたくさんある。

クリエイティブへの抵抗にも、まだ負けそうになることはあるし。

でも、それでも、これを続けていけば、いつか気にならなくなるかも__。

そう、思えてきてるだけでも、私にとってはすごいことだ。

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