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使いにくい行政システム

行政の仕組みは相変わらず使いにくさを感じると思っているのが、先日、東京都の「子供・子育て支援」018(ゼロイチハチ)サポートを電子申請した時。申請する前から「システムに慣れている人でも30分以上かかります」という評判のものだったようです。

私は、なるべく行政関連のものには時間をかけたく無いので、積極的にオンラインを活用しようと思っているのですが、実際にはオンラインで楽だったという経験の方が少ないようにも感じています。
また、融資の窓口で実感するのは、電子で証明取得できるものでも、金融機関向けの書類では紙の原本出ないとNGというケースが多くあります。一番手に上がるのは商業登記簿の全部事項でしょうか?

オンライン申請で、一番よく使うのが東京都と税務関連、法務局関連は仕事の都合上、普通の人よりは触る機会が多いと思っています。税務と法務はある程度同じ仕組みで何年か使ってきているので慣れつつあるもの、いまだに戸惑うのが東京都の申請系です。

東京都の場合、市町村の簡単な手続きに関しては、東京都が運営する「東京共同電子申請・届出サービス」というものがあり、ここのシステム上で申請等が可能なのですが、裏では人手で対応しているらしく(私が住む自治体のものは)、申請してもその回答までに結構な時間がかかります。(逆に時間がかかっても問題ないものに対して使われているように感じています)
また、利用頻度も自治体によって変わってきていて数個しか手続きできない自治体から、かなりの範囲をカバーできている自治体まであります。
これと別に東京都で突発的に出てきた施策に対する申請系がどうも使い勝手が悪いように感じています。

例えば、今回の「018(ゼロイチハチ)サポート」の場合、申請する状態に応じて、特定の区分番号を入力しなければいけないのですが、案内に沿って進めていくと、その番号を事前にYesNo形式で検索して利用者に知らせます。この知らせる画面でコピーさせてくれて、その後の申請の過程でそのコピーした番号をクリップボードから貼り付ける流れになっていました。コピーできたので利用者としては当然その番号を覚えていようとはしないわけです。

しかし、私の場合はiPhoneで申請したのですが、金融機関の口座名かな入力が半角カナしか許可していないので、入れることができず(iPhoneでは半角かな入力ができない)全角半角変換できる外部サイトで全角カタカナを半角変換してコピーしてから、申し込みサイトへ戻るわけです。

その後で、区分番号を聞く場所があるのですが、そこがプルダウンでもなんでもない入力欄で、わからない場合はこちらのリンクを踏むと一番最初にYesNo形式で検索したサイトへ飛ばされ、同じように長い質問を入力して番号の検索をするという二度手間になりました。

本来であれば、先に区分を入力させるか申請の過程で区分の条件をフローの中に組み込んで入力させないのがいいと思います。ちなみに、全角カナで入力しても半角カナに自動変換等方法もありますが、入力の過程でコピーペーストをする機会はいくらでもあるので、流れの過程で入力のコピーをさせて後でペーストの方法自体がいけてないということになります。

ちなみに、コロナの時にあった飲食店向けの協力金サイトの仕組みもものすごくわかりにくかったです。実施会によって入力方法が異なったり、微妙に前回の情報を引き継げる時と全く引き継げない時が混じっていたりと、結構飲食店の方でこの使い方イライラされた方も多かったのではないかと思います。

今回の申請では、個人情報確認でマイナンバーカードの利用もできるのですが、そのカードの読み取りに、専用のアプリがあってそれをわざわざダウンロードしないといけませんでした。これ、マイナアプリがあるのに、こっちじゃないんだってかんじでした。

おそらく、国と都で利用のルールとかがうまくあってないのではないかと思いました。あと、東京都のこの手の制度は予算が決まってから実行までの期間が短いのでどうしても突貫になってしまうんでしょうね。

そうそう、先ほどの東京共同電子申請・届出サービスの利用できる自治体に「渋谷区」がないのですが、渋谷区の場合はLINEで友達登録をすると各種オンライン申請サービスが利用できるようになっていました。こちらは、既存の民間の仕組みをセキュアに最大限使っていこうという取り組みのような気がしています。

まだまだ、行政の仕組みは発展途上(世界的にはかなり遅れている)けれど、ようやく徐々に進み始めた感じですね。

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