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with〜afterコロナ 東京都の飲食業がテイクアウトで使える助成金

 今回は、東京都の飲食業がテイクアウトする時に使える助成金についてのリクエストがあったので、こちらの話をします。にしても、今回はコロナ対策として様々な期間が様々な施策を出してきているので、正直こちらも追いついていけないですね。困りごとを聞いてから、使えるものないか確認している感じです。(以前も書きましたが、まずは住んでいる都道府県の自治体、労務局、商工会(商工連)のHPで確認していくのがいいです。

コロナの中増えるテイクアウト

 今回相談があったのは、飲食店でテイクアウトを始めていくんだけれどというもの。もうご存知の通りコロナを乗り越えるために多くの企業がテイクアウトの導入をして行っています。また、いろんな人がコロナで困る飲食店を支援するために地元のテイクアウトできるお店の情報をチラシやSNS等で配布したり、自治体の協力を得て行っているところもあります。(自治体だと、私の身近な多摩市でもやってたりしています。)

 と、その前に一つ注意が必要です!飲食店営業許可証の許可範囲にやろうとしているテイクアウトの販売方法が含まれているか確認して、含まれていない場合は保健所から認可を取得してください。基本的には、営業許可があり、今まで店内飲食だけ対応していたお店が、店内で調理したものをそのままテイクアウトとして販売する分にはOKですが、別のところで作ったものや今までの許可範囲にない種類の食べ物(イタリアンがケーキなど)を提供する場合は新たに許可が必要になります。この辺りは一度保健所へ確認し方がいいです。また許可不要でもまた、これからの季節(今は5月)は気温も湿気も上がってきているので食中毒につながる可能性も高くなっていますので対策は十分に取りましょう。後述しますが、「新たに移動販売等を行う際に必要となる、営業・販売・製造等の許可取得手数料」も助成金対象費用に含まれています。
 特にコロナの緊急対応としてこれまでは黙認されてきた部分が大きいと思いますが、一度食中毒を出してしまうと社会的な目が厳しくなりますのでまず対策をとっていくようにしましょう。

業態転換へ

 で今日紹介するのが、東京都で飲食業(個人事業も含むよ!)をやっている人がテイクアウトに取り組む時に使える助成金(使った費用の一部を補助してくれる)で、業態転換支援(新型コロナウイルス感染症緊急対策)事業です。なんかわかりにくい名前なのですが、要するに業態を(店舗のみからテイクアウトもorのみへ)変える時にかかる費用を助成するよというもの。(業態なので業種でないところがミソ)

(ポイント)
・2週間おきに締め切りがあるのと、予算が尽きるまでの早い者勝ちなのでそこは注意が必要です。(最終回は令和2年11月28日)
・交付決定から3ヶ月以内に必要な費用を使い転換すること(ENDは令和3年1月31間で)
・費用は、令和2年4月1日以降であれば過去のでもOK(ただし契約書などの証明書類は必要)
・対象費用の4/5(上限100万円)まででます。

申請方法

(注意 ここの記載はようやくなので、実施に申し込む時には必ずこちらの募集要項を確認してください!)

①まずは、テイクアウトを始めるにあたって必要なものが何かを把握しましょう。店頭のみで販売するならば、テイクアウト用の容器やおしぼり、食器が必要になります。店と別の場所で販売するときは、製造元の表示が必要になるので、そのシールや許認可の取得が必要です。また、宣伝用のチラシやのぼり旗、これからの季節は店頭に置く用の冷ケースや配達用の自転車やバイクなども必要になってきます。この辺りは既に始めている(4/1以降に)場合は今までにかかったものの契約書や領収書も用意しましょう。

・販売促進費
 (印刷物制作費、PR映像制作費、広告掲載費、WEBサイト 等)
・ 車両費
 (宅配用バイクリース・レンタル料<購入ではない>、自転車、台車等)
・ 器具備品費
 (WiFi導入費、タブレット端末、梱包・包装資材 等)
・ その他
 (宅配代行サービスに係る初期登録料、月額使用料、配送手数料、認可取得料、内装工事 等)

②どの助成金もそうですが、必要な書類を用意しましょう。今回多くの助成金や給付金で用意する機会が多くなっています。この辺りは電子化で役所側から実態が確認できればと思うのですが、できていないものは仕方がない。素直に用意します。(詳しくは要項を参考!)

・法人:履歴事項全部証明書 個人事業:開業等届出書
・納税証明書:事業税と住民税の両方
  領収書ではなく証明書なので注意
・直近1期分の確定申告書
・食品関係営業等の許可書
・申請金額根拠資料 見積書やwebサイトの金額乗っているものでもOK

③申込書を書いて必要な書類を用意して東京都中小企業振興公社郵送します。

④どの助成金、補助金もそうですが、採択されただけでなくきちんとその結果を報告しないとお金がおりませんので、そこは注意しましょう。(結構この完了報告がめんどくさかったりしますが避けては通れないので・・・)

まとめ

 テイクアウトは飲食店にとってお店の味を多くの人に知ってもらうきっかけになります。消費者は家にいながら様々なお店の味を試し、シビアにまた食べたいお店を判断していると思うので、「単なる売り上げの補完」と考えるのではなく「宣伝のため」と考えて取り組んでいくことが重要です。また、テイクアウトを行う店舗も徐々に増えているので他店とは異なるポイントを置いていくことも必要だと思います。

 今回紹介した業態転換支援(新型コロナウイルス感染症緊急対策)事業をうまく活用してテイクアウトに対応していければと思います。(くどいようですが早い者勝ちなので・・・・)

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