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一番会社に囚われるのは

ヴァーチャル界隈で最近ちょっと話題になったのが、社畜集会というものです。

「主に日本で、社員として勤めている会社に飼い慣らされ、自分の意思と良心を放棄し、サービス残業や転勤もいとわない奴隷(家畜)と化した賃金労働者の状態を揶揄、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た造語かつ俗語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。

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ヴァーチャルないので集会と言うのは、特定なテーマに沿って集まる会で、今回は、自身が社畜だと思う人たちにアンケートをとりつつ、集会の中でその結果やさまざまな体験談が語られるんだとおもいます。

仕事でこれだけ大変という話は、我々の仕事からすると結構センシティブで、あまり触れたいと思われない部分でもあります。特に、労働環境改善は会社にとって重要な取り組みに挙げられているので、一種の内部風評的に感じられる方がいらっしゃるのも事実だと思います。

一方で、社会の動きを見ていくと、働く人の数の減少がいちばんの問題になりつつあります。この背景にあるのは少子高齢化がトップだと思うのですが、それ以外にも、いまだに厳しい正社員雇用への壁や、長期化している経済停滞も大きいです。

肌感覚で感じるのは、飲食店。どこもギリギリの人員で回しているので、お店の回転がだいぶ悪くなっていて、注文が届くのも遅く、会計を待たせて数分なんてこともよく見ます。また、タクシーは人材不足で成り手がなく呼びたくても捕まらないと聞きます。2024年問題に挙げられる運送もそうです。ドライバーの労働時間に上限ができるため取扱量が減るかもしれないとい話です。

多くの会社経営者の方から、人手不足で忙しいという話も聞きます。大手企業では人事施策が進んでいるのでだいぶ改善されていますが、そもそもの人材が少ない中小企業では、いる人材をフル回転してなんとか(そのなかでも、無理に働かせないようにしたいと経営者はいつも思っている)事業運営しているというのが実態だと思います。

さて、社畜という話でよく出てくるのか「月の残業○時間」とか「こんな少ない給与で」といった話。わたしもサラリーマン時代にはそういう声にうなづく部分もありましたが、これが経営サイドに立つと全く見方が変わります。

というのも、社員に良い環境で働いてもらいたいと思っても、できることの限界があるので、どうしてもできない部分というのが出てきてしまいます。会社は利益を出さなくては社員へ給与を払えない。利益を出すためには事業を稼働させなければいけない。今ある人材でそれを実現しなければいけない。

構造はシンプルで実現することがとっても難しいマネーゲームです。

そうすると、最終的には社長自身が稼働して利益を確保するようになっていきます。小規模事業者なら社長もプレイングマネージャー的に動きますが、ある程度の人数がいる会社では社長は渉外や管理に徹していかないと厳しくなってしまいます。これらの作業量がそもそも結構あるうえに実務もとなると社長自身の時間が足りなくなり、疲弊していってしまうからです。それでも、全てやろうと頑張っている社長がたくさんいます。一方で、自分の事業がものすごく好きで生きている時間全てが仕事という社長さんもいらっしゃいます。

この辺りは、人それぞれ、事業に対してどのようなコンセプトで対峙しているかによるんだと思います。

求職者が、そこまで考えて仕事を得ることはなかなか難しいので、それぞれの齟齬が、労働者から見れば不満となることがあるわけですね。ほんと難しい。

実は、いちばんの会社に囚われているのは社長という見方もできると思います。(経営されている方から見れば当たり前ですが・・・)

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