コロナウィルスを知らないニッポン

「花見スポット」を紹介する危機感のない番組

小池都知事から都内で今週末(3月28日、29日)の外出自粛要請があったのは25日夜のことでした。
その会見を受けて都内のスーパーマーケットでは食料品を買い求める人でごった返し、スーパーが一時品薄状態になってしまいました。
小池知事の会見は「都民の不安を煽った」などの批判的な意見もありましたが、呑気に花見をしている人たちがいまだにいるくらいですから不安を煽るくらいがちょうどよかったのではないかと私は思っています。

そして会見から明けた翌26日。
あるお昼の情報番組で私は目を疑ってしまいました。
その番組は「ヒルナンデス」ー。

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写真を見ていただければわかるように、前日都内で週末の外出自粛要請が出たにも関わらず、「都内の桜の名所BEST3」を紹介しているではありませんか。
お花見も当然自粛要請されており、安倍昭恵夫人が花見を行ったと思われる写真が出回って今問題にもなっているのです。

にも関わらず、ヒルナンデスともあろうお昼の人気番組が、週末の外出自粛要請があった次の日に「都内の桜の名所BEST3」などの内容で番組を放送したのです。ただただお花見を、そして外出を誘発しているとしか私には思えない。番組内容の変更をすることはできなかったのだろうか。

さらに言えばスタジオにはいつもと変わらない出演者たち。

小池都知事が掲げた3つの「密」
・「換気の悪い密閉区間」
・「多くの人の密集する場所」
・「近距離での密接した会話」

日本のスタジオだけ特別な空間なのでしょうか?
スタジオでの感染リスクはゼロなのでしょうか?
番組の出演者、スタッフは「密」ではないのでしょうか?

緊張感のない報道

先ほど、都内で60人の感染者が出たとニュース速報が出ていましたが、どのテレビ局も流れているのはバラエティ番組ばっかり。
もうどこまで呑気なのだろうか。
この緊張感のないテレビ、マスコミの報道が今の「自分は大丈夫」という過信を生んでいるのではないでしょうか。
けっして若者だけが無頓着・無関心という訳ではないのです。
さらにテレビ局のニュース番組にも芸人やタレントが出演しているせいか言葉に重みがなく薄っぺらく思えます。非常事態が非常事態に思えないなのです。
もっと強い言葉で今の危機的状況を伝えなくては、誰にも刺さらない、誰も信じない。ヘラヘラと笑っている人たちばっかりが増えるだけです。

今、日本の状況を見ると、世界中でパンデミックが起きているのを知らないのではないか? と疑うほど普通の日常を過ごしてしまっています。

コロナウィルスは明日になれば消えるなんてことはありません。
コロナと戦わずして勝つことなんてありえません。
今一度、世界の現状に目を向けてください。

最後に新型コロナウイルス感染後に重症化したイギリスの30代の女性の動画を貼っておきます。
これを見てもあなたは呑気で入られますか?
緊張感のない報道をそれでもしますか?

#ヒルナンデス#外出自粛要請 #新型コロナウィルス #パンデミック

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