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GEIJUTSU FRONT


GEIJUTSU FRONT とは?

 この春、京都大学 西部講堂にて”芸術祭”を開催する運びとなりました。京都内外の大学生が集まり、ファッションからパフォーマンス、映像作品まで多岐にわたる作品が出品されます。第1回となる今回ですが、先端にいる私たちの作品をぜひ見つめていただきたいです。


STATEMENT

京都で芸術・文化に関わる大学生が中心の10代後半〜20代の表現者を対象とした、京都大学西部講堂にて行われる芸術祭。第一回となる今回はver.0と題して、GEIJUTSU FRONTの可能性を開いていく機会となるよう開催します。

村上太基


STATEMENT の3つの性格

【ポスト近代批判的であること】
現代においても、5,60年代から続く近代構造批判の性格を帯びた作品は多く散見される。その批判性に果たしてアクチュアリティがあるのか、という問いを立てたい。実際、そのような批判を続けてきた半世紀で、その構造から脱出できたかと言われれば、否である。その原因には、やはり問題設定、あるいは仮設された敵と現実の複雑性にずれが生じていたとしか言いようがないのではないか。GEIJUTSU FRONTでは、芸術の先端に立った我々が、今、なにが可能か?というラジカルな問いに立ち返ることを目的の一つとする。

【ジャンル無視であること】
芸術の不自由さが加速していることは自明だろう。その理由の一つに、ジャンル化が挙げられるだろう。ジャンルに固執した作品は、そのかいわいで評価、注目を得ないことには生きれない。だからこそ、かいわいの、かいわいによる、かいわいに向けた作品という閉鎖的でナヨナヨした作品が誕生してしまうのではないか。なのであれば、ジャンルを無視して表現を考えれば良いという、至極シンプルな考えに帰結する。そんな表現らが生存することができるフィールドとして、GEIJUTSU FRONTは在る。

【オルタナティブであること】
上記二つを踏まえた上で、一般的な特定の文脈が見落としてきた、「手垢に塗れた、下々の様々なこれら」を引き受けることができるか、という挑戦ができたらと思う。それは表現者の数だけある臍の緒のようなもので、臍の緒はだれにも所有され得ない、具体個別的文脈なはずである。それに素直になること、そんな表現が、固定化されたものの誘拐/融解の可能性を見せてくれるのだと信じている。そんな確信犯的な表現に立ち会えたら幸いだ。


DIRECTOR 紹介


村上太基
1996 年生まれ。共通舞台主宰、演出家。
2021 年〜KYOTO GRAPHIE サテライト企画、KG +アシスタントメンバー。2023 年京都学生演劇祭会⻑。

【共通舞台】
 2018 年に結成された京都を拠点とする舞台芸術カンパニー。現在は、既存のテキストから引用した言葉 と、俳優の関係性を丁寧に観察することでドラマを見出し、現実と対峙するイメージの創造を試みている。
【上演歴】
2020 年 7 月 THEATRE E9 Air「ロミオへの手紙」実施。
2021 年 9 月京都学生演劇祭に ZOKEI として出場「線路の間の花々は旅の迷い風に」上演、審査員賞受賞。


沢大洋
1983 年島根県隠岐島生まれ。
2011 年、学生劇団の上演が集まる京都学生演劇祭の立ち上げを行う。
その後、日本各地に同じ形式の学生演劇祭が広まる。2015 年、全国 8箇所に広がった学生演劇祭の代表団体が集う”全国学生演劇祭”の発起人となり、京都で演劇祭を開催する。2018 年、中⻑期的な視野で学生演劇祭を行なっていくため、学生演劇祭の統括組織のような形で、日本学生演劇プラットフォームを設立。他に、京都市コア・ネットワークチーフ、U30 支援プログラム(主催:京都府)プロデューサーなどをつとめ、京都・全国の演劇を下支えし、様々な年代、分野を繋げていくための活動を行っている。


開催概要

【会場】
京都大学 西部講堂
(〒606-8317 京都府京都市左京区吉田本町)

【日時】
2024年5月10~12日
OPEN  11:00
CLOSE 19:30

【チケット料金】
学生または23歳以下 1000円
一般         2000円
※期間中であれば何回でも入場可

【お問い合わせ】
MAIL   geijutsu.front@gmail.com 
TEL   080-3136-6575

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