見出し画像

バンドマンって


ふぅ、、、


という記事を読みました。

この人のことは知らないし、ただただ記事を読んだだけなんで、別にこの人個人を批判するわけではないということは頭に入れて欲しい。

ただ、こういう考えは非常にいただけないね。

ロックもといロックンロールは、子供に夢をみせることが出来る魔法の音楽だと思う。
野球選手やサッカー選手と同じ。

子供の頃にフェスティバルエクスプレスをみた。フェスティバルエクスプレスは1970年にカナダの電車内で行われたフェスね。ジャニス、デッド、バンド、フライングブリトーブラザーズと言った素晴らしいミュージシャンが出演してて、中学生の俺はそれらのアーティストの音楽に夢中になった。当時から変わらず俺の中で彼は輝き続けている。
それからは俺もロックンローラーになるんだと、ギター片手にブギしていた。

なるんだというか、なると信じて疑わなかった。
なぜ疑わなかったかというと、俺が知るミュージシャンは皆、自信満々にかっこつけていて、それを見ていると根拠のない自信とパワー、俺に出来ないはずがないという気持ちで満たされたからだ。



俺はカッコつけたミュージシャンばかりみて育ったので、カッコつけないロッカーなんてかなりダサいと思ってる。というかカッコつけてないミュージシャンなんていんの?笑
ポルノグラフィティとかもかっこつけてんじゃないの?知らんけど


バンドマンがカッコつける事が終わったのか!?と言うか、この人なりのカッコつけ方がいわゆるカッコつけるバンドマンとは違うということだろう。
まぁこの人なりのカッコつけと少しよく言ったが、音楽も生活もどちらも守りたい人の戯言だわな。



J・Tillmanというミュージシャンがいる。
元fleet foxesのドラマーでfather john misty名義でやってるアメリカのスーパースターね。

彼はフジロック'17で来日した。
俺もその年のフジロック出てたんでfather john mistyが楽しみすぎて前乗りした。
彼のライブ圧巻で、気づいたら超デカい白人三人と上裸で肩組んで歌っていた。
まじで生まれて初めて、この男なら抱かれてもいいかもと思うくらいにカッコよかった。


良すぎたんで、彼をバックステージで引き留め、まじで最高だった!カッコよすぎ!お前を生で観れて本当幸せだ!と伝えたら彼はウインクしてハグしてくれた。
今でもその気持ちを覚えている。ドラッグなんかじゃ味わえない、素晴らしい陶酔感。


当時の俺はプロのバンドマンであるより前にミュージックフリークだった。
ロックバンドの正解はただ一つで、カッコよさだけだ。それだけは間違いない。


別になんでも良いんだよ、かっこいいところだけみせて、俺が大人になっても憧れでいさせてくれよ。


ガキの頃の憧れたミュージシャン達に、俺は今でも夢を見ているし、恋焦がれている。俺も30歳越えたんだぜ?世間ではおっさんと言われかねない男が今だに熱中してるんだよ。
そんな夢を与えてくれるのがロックミュージックであり、そんな夢を見せることが出来るのがバンドマンだ。


ロックンロールミュージックは大人のためにあるんじゃない。
子供達を鈍器殴ったような衝撃を与えるのがロックンロール。ピュアな心に響くのがロックンロール。


カッコつけないバンドマンが生まれたことに現代ぽさというか、、、その一言では言い表せないが、よく言うと地に足がついてる人の音楽がこれからキッズに衝撃を与えられるとは到底思わない。

虚勢でもなんでもいい、カッコつけてる姿をみせてくれ。
最近のバンドマンは変わってしまって悲しい。そりゃ糞のような音楽しか溢れてないから仕方ない。
俺もその糞のような日本の音楽シーンに貢献してしまったので偉そうなことは言えないが。


まぁなんかこの人を悪く言ってるみたいだが、そんなことはないからね。
別のこの人の記事を読まなくてもシャバ増バンドマンしかいないと思ってムカついていた時にこの記事読んで、たまたま書くきっかけになっただけだからね。

というか、そういうスタンスでバンドをやってる人が周りにいないので、ちょっと観に行ってみたいわ。どう言う感じでライブするのか非常に興味深い。
勝手にチェックして予定があったら彼のライブを観てみようと思う。


まぁ大事なのはカッコつける、つけないじゃなくて、カッコいいかどうかだからね。
カッコつけてなくてもカッコ良ければいい(そんな人見たことはないが)し、カッコつけててダサいのはカッコ悪いしね。


でも一番ダサいのはカッコもつけず、ライブも音楽も全然カッコよくないということだ。
それだけはアウト!


なんにせよ、音楽やるならカッコよくみられようよ。
カッコよく観られようと踠いている姿すら美しいのがロックンロールだと、俺はおもう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?