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オンラインコミュニケーションで助けを得られやすい人そうじゃない人の話

テレワークの推進が始まってもう1年でしょうか。うまく適応した人とそうでない人がいると思います。私自身については、そもそもどこからでも仕事出来るスタイルを取っていたので変化は有りませんでした。

さて、人と人が直接顔を合わせなくなることで困ることの一つに、助けを得たいとか、相談に乗って欲しいという類のアプローチがあります。上手に人の助けを得られる人とそうではない人の間には、こんな違いがあるのではないか?という話が以下に続いています。

上手に相談が出来るとはどういうことか

これは個人的に思うことなので色んな定義があると思いますが、このnoteについては、相談者も被相談者もできるだけ最小限の時間で目的のものを得られる状態という設定にします。

ある日Aさんは、Slackのチャンネルにこんな風に相談を投げました。

製造業の営業マンに営業のコツを聞いた取材記事を書きたいと思っているんですけど、誰か知りませんか?

この相談の仕方はどう映るでしょうか。

個人的に思うことは「こいつ何も考えてないな…」です。恐らくこちらがこんな人いるよと紹介しようとすると、そこから何回もキャッチボールをする羽目になり、何ならそのコンテンツに関するコンサルティングが必要になるのです。これだとあんまり協力は得られそうにありません。

上手に相談ができる人のやり方はこうです。

取材に応じてくれそうな人を探しています。製造業、例えばA社やB社といった大企業に所属している営業マンを知りませんか。取り扱っている製品は製品Aだったり製品Bのようなものをイメージしており、こんなタイプの取引先へ売り込みを行っている人だと助かります。記事イメージとしてはxxxxxxというイメージを持っているのですが適任者居たら紹介してください。
もしくはもっと良いアイデアがあればお知らせください🙏

といった形です。

中身についての完成度については正直そこまで気にはなりません。どれだけ未完成でも良いと思いますが、その人の限界まで考えたプロセスが見えるのが一番です。

情報をオンラインで受け取った誰かは、その検討のプロセスを頭に入れた中で適任者を想像することが出来ます。あなたの考えてきたストーリーによって、そう言えばあの人どうしているかな?とアクションが生まれるきっかけにだってなるかもしれません。考え抜いた情報の開示には人を動かす力が宿るのです。

オンラインになって一番変わったことはなにか

答えは非同期性です。

これまでのように対面でのやり取りでなくなった為、リアルタイム性(同期性)は失われましたが、その分、情報の発信と浸透が1:1ではなく1:多へとレバレッジがかかるようになりました

情報の受け手は、適切な情報があることによって、それを咀嚼する時間を持つことが出来ます。読んだ時にはぱっと浮かばなくても、ふとした瞬間にアイデアがおりてくるという人も少なくないと思います。(私自身、非同期のほうが得意です)

この非同期性の特徴をうまく使うことが出来る人が、協力を得やすい人なんじゃないかなと思っています。

最初の投げ方の問題点はなにか

製造業の営業マンに営業のコツを聞いた取材記事を書きたいと思っているんですけど、誰か知りませんか?

ここまでシンプルだと、丸投げに見えてしまうんですよね。どこまで考えてこのヘルプを出しているのかが全く見えない為、手を差し伸べるのに躊躇を覚えてしまう。

オンラインコミュニケーションでスピードアップするコツは、脳みその中身を出来る限り開示してしまうことです。(もちろん情報の整理は必要ですが)今誰がどこまで考えているのかが共有されることによって、人と人のコミュニケーションにシナジーが生まれる。

そのために出来ることは何かを考えると良いのかなぁなんて最近思うんですよ。


noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。